遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

魔性の内閣、稀代の悪法

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2016年のアメリカの大統領選の候補者は、共和党が15人ほど、民主党が5人ほどとなるもよう。この中から、両党1名ずつの大統領候補が党員投票により決定される。

この候補者たちは、まず党内の討論会で持論を繰り広げ、本番の大統領選挙でも、各党の候補者の討論会で意見を戦わせるのである。その討論会は、テレビ放送で全米に放映され、全米の市民が候補者の笑顔に隠された魔性を嗅ぎ取るのである。

おいしいことを言っているが、人格的に問題はないか、真のリーダーの資格はあるかというふるいにかけるのである。党内候補になる際にふるいにかけられ、大統領選でさらにふるいにかけられるのである。

さて、我が国の宰相はどうだろう。すらっとした外見と柔和な顔に隠された「魔性」を、善良な市民が見て取れるだろうか。単に知性がないだけでなく、勇気もなく思いやりもなく、国民や国のことを休日のゴルフほどに真剣に考えていない。それが普通のおじさんなら許されるのだろうけど、われらが内閣総理大臣となるとそういういい加減さを「魔性」と呼ばずに何と呼べばいいのだろう。

アメリカの大統領選の候補者討論会で、ヤジのような不規則発言(「日教組日教組!」「早く質問しろよ!」)をしたとしたら、候補者から漏れる。持論をすぐ覆しても(ホルムズ海峡の機雷の掃海!?)同じだし、とんちんかんなことをいつもペーパーで読み上げたり、同じことをセリフのごとく繰り返したり、自分の言葉で考えを述べることができなくても、大統領候補者にはなれないと思う。

安倍晋三の魔性は、山口県のとある小選挙区でふるいにかけられたときに、素通りしてしまっているのである。そして、あろうことか、全国の小選挙区で素通りしてきてしまった魔性を持った自民党の議員と自民党員たちによって、党の総裁に選ばれてしまったのである。

魔性を持った党総裁が、魔性を持った議員たちに選ばれ、内閣総理大臣になってしまったのである。

そしてあろうことか、その魔性がそのまま任期を迎えるのではなく、とんでもない悪法を産み出してしまったのである。この事実の一番不幸なことは、かつてのナチスヒトラーの話ではなく、今現在の日本国の安倍晋三自由民主党の話であることなのである(金魚のフンのような与党がそのほか少し存在)。

ことさらに尋常ではない多くの輩が政治家になっているような現状を、何とかしてほしい。野党にだってそういう輩はいると思う。日本会議に属する魔性を持った民主党の議員もいるように伝え聞く。

どこかで一度政治家をガラガラポンして、線引きをするなら今であると思う。線引きの基準は、いまなら稀代の悪法「安保法」である。がんばれ野党。