遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

メディアの鑑だBBC!

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選挙で選ばれさえすれば、誰だって米国の大統領になれる。レーガンやブッシュ(息子)がなれたのだから、いまさらトランプ現象に驚くこともないかという気がしてきた。今回の第3の候補者だったゲーリー・ジョンソンリバタリアン党)だって、テレビのインタビューで「アレッポって何?」と聞き返し「冗談でしょ」と言われていた。ジョンソンみたいなのが大統領になっていても不思議ではなかったのだ。

日本も同じようなもの。私たちは、直接首相を選んでいないけど。
日本会議という個人主義的な団体と取り巻きの世間知らずな官僚上がりの秘書官たち(今井某など)の「お告げ」のまま政治を進めるパペット総理が、世直しをしてくれると大衆は信じている。それが正しくないことだと、マスメディアはあからさまにしない。野党第一党民進党は、了見の狭い連中で満たされているし、嘆かわしいことこの上ない。

一方英国では、国営放送のBBCが、保守党国会議員の「一日の終わりは英国国歌『ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン(女王陛下万歳)』を放送しろ」という要求に、こんなかたちで応えた。
「エンディングで国家を流せ」」と国会議員に要求されたBBCが、セックス・ピストルズの、国家と同じ曲名の反体制歌で反撃

一日を締めくくる最後の女性キャスターが飄々と「おやすみなさい」と言った後にセックス・ピストルズBBCやりますね~。「モンティ・パイソン」みたいな冗談番組かと目を疑うほど痛烈な反撃。アハハ、オホホ、微笑ましいことこの上ない。

「わかったよ、もうそんなこと言わないよ」と、当の国会議員も納得するのではないかと思うほど、鉄壁なBBCのポリシーに拍手。当たり前のことを整然と片付ける、メディアはこうでなくてはならない。