それよりも、反安保が国民運動にまで盛り上がってきて、薄れてきた我が国の民主主義への逆戻りの道筋がついてきたことはうれしい。
そもそも、労働組合の上部団体「連合」が、民主主義をないがしろにしてきたのではないか。彼らは、橋下大阪市長に代表されるような首長に弾圧を受け、財界に丸め込まれた御用組合に成り下がったのではないだろうか。
民主主義を守るための推進力は、連合・民主党から離れ、今や名もなき市民にまで下りてきたのかもしれない。ま、それに触発されて、労働組合の頑張りを期待したい気もするが、いったん法制化されるであろう安保法制下の日本を、どういう方向に進めるのかが、「反対派」の今後の課題であろう。もちろん、今安保法制の失効が初期の目的である。今からスタートである。
野党、心ある首長、学者、学生、生徒、労働者、市民の前には、軍国主義、原発推進・核武装、教育・福祉・財政・農業・自然破壊を推し進める政権与党、官僚、財界、御用学者などが立ちはだかる。誰がリーダーシップをとり、無関心層も巻き込み、どのように敵と対峙していくのか、これからがスタートである。
弱き一市民として、その行方を見守っていくつもりである。楽しみでもある。