大阪市長選、共産が自民推薦候補を支援 反維新結集狙う
11月の大阪市長選で、共産党は独自候補の擁立を見送り、自民党が推薦する柳本顕(あきら)・大阪市議(41)を支援する方針を決めた。3日の党府委員会総会で「自主的支援」を確認した。5月の大阪都構想の住民投票で、大阪維新の会の橋下徹代表(大阪市長)とテレビ番組の討論で直接対決して注目を集めた柳本氏を軸に、反維新勢力の結集を目指す。(朝日新聞デジタル 10月3日)
イデオロギーの対立軸は、我が国では今や混とんとしていて、端的に言えば、いわば「独裁者」と「独裁者に蹂躙されようとする民」のどちらに与するかという問題だと思う。この共産党の方針と行動は、民をないがしろにしない立派な立ち位置だと思う。いま苦しんでいる、あるいはこれから苦しみだそうという民を救うことより、思想アレルギーが優先する民主党とは少し違うところである。
大阪の橋下や松井は、安倍とかなり近いところにいると思って間違いないのではないか。少なくとも、国会の維新の党や民主党よりはるかに安倍に近いところにいる。大阪都構想は評価できるところもあるが、それを推進しようとする人間を私は信用できない。橋下は安倍と同様、まったく信用できない。共産党は悪魔に魂を売らないという行動なのだと思う。
安保法制を廃止するための政権を確立しようという、共産党を中心とした国政の動きは、民主党が渋くていまのところ不調のようだ。連合の古賀会長も理解を示したというのに残念だ。「悪魔=独裁者」か「天使=民」かの対立軸なのに、自民党か共産党かという対立軸だとしか思えない頭の固いおじさんが民主党にはたくさんいるようで、私たちは天使になり損ねそうである。このままでは悪魔が支配する世の中になりそうである。
だれにがんばれと言っていいのか戸惑うのだが、とりあえず、貧しくて賢明な市民、シールズ、労働組合、野党、一部の自民党支持者と公明党支持者は、悪魔に魂を売ることなく頑張ってくれたまえ、いまならまだ間に合う。