遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

許されない「漏れた年金」問題

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消えた年金」問題が社会問題になったのが第一次安倍内閣。この年金問題の衝撃で安倍は病気になり、安倍内閣は退陣を余儀なくされた。その後が、麻生内閣だったのだから、そりゃ民主党への政権交代は必至だったのだ。今思えば、民主党は、安倍と麻生の能なし総理のおかげで政権交代を成し遂げたと言っても過言ではないだろう。その二人が今また総理と副総理・財務相なのだから、涙が止まらないわ。

このたびの、日本年金機構の年金情報流出問題はお粗末極まりないし、またかと怒りが治まらない。
機構のシステムの脆弱さは、原発を海外に売ろうとしている国としては、絶対あってはならないお粗末さ。総理のお好きな「絶対」という言葉は、こういうときに使うべき。
職員をいくら訓練しても、「どこから来たのかわからないメールに添付されてきたファイルは、絶対開けてはならない」とよく訓練して言い聞かせていても効果なく、私たちの情報が外に流れて行った。自衛官はよく訓練されて新法のもとに海外派遣されるので、リスクが増大することはありえないと言う、政権が犯してはならない「大失態」だった。

しかも、情報漏えいがあったことやその原因についての対応の遅れも問題視するべきだ。事態が明るくなるのを遅らせようとしていなかったか?と言われても仕方がない。

私の元いた企業は、小さい企業だったが、個人情報や機密情報管理のために少なくない費用をかけてセキュリティを確立していた。ひとつは自社の社会的責任のためのコスト。ひとつはステークホルダーのためのコスト。そして「お上」のお達しのために、コストや訓練の時間をかけていたのだ。
にもかかわらず、その「お上」が今回の体たらくなのだ。

機構には、10万件近くの問い合わせの電話が殺到したという。このニュースを聞いて安倍総理は舌打ちをしているだろう。

私としては、今回の情報漏えいの原因となったPCのオペレーションをした機構の職員に、悪いのはあなたではない、へまを救済するシステム構築を怠った機構が悪い、と言いたい。そして、あなたのために、塩崎厚労相の首が飛ぶだけじゃなくて、第二次安倍内閣が躓(つまづ)いてくれることを願っている。

千載一遇のチャンスととらえて、「漏れた年金」問題として野党は徹底的にこのずさんな政権を追求してもらいたい。私たちの年金を何と心得る。厚生労働委員会で審議されている「労働者派遣法」の改正案などに応じてはならない。

ついでに、マイナンバーも信用できなくなった。自衛隊の統制も到底無理だ。