遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

娘の再就職活動序盤

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昨日は、ハローワークで求職活動。

私の求職活動のためのハローワークでPC検索のはずが、検索条件の「年齢欄」には、もうすぐ退職する長女の年齢をインプット。長女のために情報収集をしている。

8時~18時くらいの勤務時間で、完全週休2日制で大阪府北部か大阪市北部で一般事務で報酬にはこだわらないという条件で検索をかけると、求職票は短時間では見られないほどたくさん表示される。長女は学士で運転免許証と秘書検定合格くらいのキャリアしかないので、求人先がたくさんあるのはありがたいことである。ただ、検索条件に性別を入力する必要がないので、求人先が男でも女でも雇用する気があるのかないのかが釈然としない。となると、長女の就職活動に暗雲が垂れ込める。

少し古いニュースだが「男女平等、日本は過去最低105位(WEF報告)2013年10月25日」というのを見つけた。

ダボス会議を主催する世界経済フォーラム(WEF)は25日、政治、経済、健康、教育の4分野で男女平等の度合いを評価した「男女格差報告2013年版」を発表した。日本は対象の136カ国中105位。昨年よりもさらに四つ順位を下げ、2006年開始のこの報告では過去最低の順位。

 昨年末の衆院選などの結果、女性議員の比率が11%から8%にさがり、政治分野が118位になったことが響いた。経済分野でも企業幹部の女性の割合が1割となり、104位。教育レベルは高いのに、女性が十分活躍できていないと指摘された。

■男女格差の少ない国ランキング
1(1)アイスランド
2(2)フィンランド
3(3)ノルウェー
4(4)スウェーデン
5(8)フィリピン
6(5)アイルランド
8(7)デンマーク
9(10)スイス
10(9)ニカラグア
14(13)ドイツ
18(18)英国
20(21)カナダ
23(22)米国
45(57)フランス
61(59)ロシア
69(69)中国
71(80)イタリア
105(101)日本
111(108)韓国

※かっこ内は昨年2012年の順位

評価項目
・経済活動の参加と機会
 労働力の男女比
 類似の労働における賃金の男女格差
 推定勤労所得の男女比
 管理的職業従事者の男女比
 専門・技術職の男女比
・教育
 識字率の男女比
 初等教育就学率の男女比
 中等教育就学率の男女比
 高等教育就学率の男女比
・政治的エンパワーメント
 国会議員の男女比
 閣僚の男女比
 国家元首の在任年数の男女比(直近50年)
・健康と生存
 出生時の男女比
 平均寿命の男女比

この評価項目で調査して日本が105位とは驚く。わが国の「教育」と「健康」はいまや世界水準だと思うので、「経済(雇用・労働)」と「政治」の場でのジェンダー(性差)が目を覆うばかりなのだろう。そういえば、私のいた企業でも、役員はおろか部長級以上に登用された女性さえいなかったので、世界基準から見ればお恥ずかしい限りである。日本の企業の標準はこんなものだろう。

「女性が輝く日本へ」という安倍政権の政策である「待機児童の解消」「職場復帰・再就職の支援」「女性役員・管理職の増加」について、首相官邸HPでの説明はただのお題目にしか見えない。目標達成は将来だとしても、今具体的に何をするのかが見えてこない政策である。安倍首相が企業向けに「少なくとも役員にひとりは女性を登用していただきたい」と訴えても何の効果もない。「私は女性のためにいろいろやっています」のデモンストレーションに過ぎない。

「政治」「経済」のジェンダーの改善が図られることより、「教育」「健康」のそれが劣化させられることの可能性の方が高いような気もして空恐ろしい。

ともあれ、とりあえずはうちの娘にはいい職場を見つけてもらいたいものだ。