センス・オブ・ワンダー レイチェル・L. カーソン 上遠 恵子 (訳) 新潮社
今日のgoogleアニバーサリーロゴは、レイチェル・ルイーズ・カーソン(1907年5月27日 - 1964年4月14日)の生誕107周年を祝すもの。
私は「沈黙の春」は未読なので、本日ご紹介の1冊は「センス・オブ・ワンダー 」。画像は私の持っている1冊だが、現在発売中のものは表紙が変更されている。
この本は、限りなく薄くて1500円もするので、読んでも読まなくてもいいと思うが、読まないのだったら大切な人と深い森の中で一日過ごされることをおすすめする。
レイチェルカーソンのささやきにも似た文章と森本二太郎の優しい写真から生まれるものに、森の中でも出会えると思う。
それがセンス・オブ・ワンダーと呼べるものかもしれない。もし出会うことができたなら、ずっと胸の内に住み着いてくれるかもしれない。
【「センス・オブ・ワンダー」より】
もしもわたしが、すべての子どもの成長を見守る善良な妖精に話しかける力をもっているとしたら、世界中の子どもに、生涯消えることのない<センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目をみはる感性>を授けてほしいとたのむでしょう。
この感性は、やがて大人になるとやってくる怠慢と幻滅、わたしたちが自然という力の源泉から遠ざかること、つまらない人工的なものに夢中になることなどに対する、かわらぬ解毒剤になるのです。