遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

センス・オブ・ワンダー/レイチェル・カーソン

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センス・オブ・ワンダー   レイチェル・L. カーソン 上遠 恵子 (訳) 新潮社

今日のgoogleアニバーサリーロゴは、レイチェル・ルイーズ・カーソン(1907年5月27日 - 1964年4月14日)の生誕107周年を祝すもの。
レイチェル・カーソンは、アメリカ合衆国ペンシルベニア州生まれの生物学者アメリ内務省魚類野生生物局の水産生物学者として自然科学を研究していた。
ただし、彼女は海洋生物学者としての研究成果以上に、環境問題そのものに人々の目を向けさせ、環境保護運動のきっかけを作った偉人として記憶されている。
農薬で利用されている化学物質DDTの危険性を取り上げたベストセラー『沈黙の春』(Silent Spring)の著者として有名だからである。


私は「沈黙の春」は未読なので、本日ご紹介の1冊は「センス・オブ・ワンダー 」。画像は私の持っている1冊だが、現在発売中のものは表紙が変更されている。

この本は、限りなく薄くて1500円もするので、読んでも読まなくてもいいと思うが、読まないのだったら大切な人と深い森の中で一日過ごされることをおすすめする。

レイチェルカーソンのささやきにも似た文章と森本二太郎の優しい写真から生まれるものに、森の中でも出会えると思う。
それがセンス・オブ・ワンダーと呼べるものかもしれない。もし出会うことができたなら、ずっと胸の内に住み着いてくれるかもしれない。

 もしもわたしが、すべての子どもの成長を見守る善良な妖精に話しかける力をもっているとしたら、世界中の子どもに、生涯消えることのない<センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目をみはる感性>を授けてほしいとたのむでしょう。
 この感性は、やがて大人になるとやってくる怠慢と幻滅、わたしたちが自然という力の源泉から遠ざかること、つまらない人工的なものに夢中になることなどに対する、かわらぬ解毒剤になるのです。