■はじめてのハローワーク
水曜日に、生まれて初めてハロー・ワークに行く。失業保険の給付を受ける手続きのための訪問。
60歳定年の私のケースでは、150日間の失業手当の給付が受けられる。10月からの年金給付までうまく繋げられる。
給付に関する詳細は、説明会があるので「この日のこの時間に来なさい」とのお達し。説明会は2時間半に及ぶようだが、それだけの時間を費やしていったい何の説明会があるのだろうか。「失業手当は働く気のある人の求職活動中の手当なので、求職活動をきちんとしているかチェックしますよ」といった説明会なのだろうか。
その後毎月、はじめての申請日が第3水曜日だったので、あなたはこのハローワークに毎月の第3水曜日に来なさいとのお達し。
ハローワークには職を求めて多くの老若男女が訪れていたけど、就職難で就活に苦労していた頃の長女が、朝の通勤ラッシュの人たちを見て、「この人たちどこかで何らかの仕事をしてるんや」と心底感心していたことを思い出した。私はもう就職するつもりはないが、ハローワークで求職活動をする人たちに良い就職先が見つかることを祈るばかりである。
■はじめてのブックオフ
うちの奥さんが実家からもらい下げてきた本。全く読む可能性がないものを、ブックオフに持ち込み買い取ってもらう。
ハードカバーと文庫本が1冊10円で、合計36冊で360円。1冊だけ20円で残り十数冊は0円(廃棄処理にするとのこと)だった。買取価格37冊で締めて380円。
マイカーで持ち込んで、割が合わないが、持ち物の何かを売ることが経済活動のひとつなので良しとしよう。自宅のスペースが少しは広くなることもプラス材料。
売った代金380円で、玄米茶を買って帰った。
■はじめてのネクタイ出品
ヤフオクにネクタイを初めて出品。これも、不要な持ち物を売るというひとつの経済活動。
出品したネクタイは1回も使用していないものとはいえ、気の遠くなるほど大量の出品があるネクタイコーナーなのにも拘らず、落札された。
■はじめての定植
買ってきた野菜の苗をはじめて定植。これもある意味経済活動(出費の方が多いけれど)。
少し離れたところの田んぼで作業をしていた、電動カートでどこからかやって来たおばあさんと目が合い声をかけられる。
「たくさん植えられましたね」
「ええ、植えるくらいはなんとかできますけど、収穫できるかどうか…」
「大丈夫です、植えたら採れますよ…」
その道のプロとこのような会話を交わし、心を通わせる。