遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

優れた総合団体力日本/ロンドンオリンピック

競泳男女メドレーリレー
競泳最後の競技は男女のメドレーリレー
日本は、男子が銀メダル女子が銅メダルを獲得し、有終の美を飾った。
実にあっぱれ!おめでとう!
 
自分のレースがないときは観客席で他の選手を応援しているのを見て、
その中にはまだ競技が残っているメダリスト候補も入っていて、
今大会の日本の競泳陣は、とてもまとまりのある集団だなあと思っていた。
 
北島や寺川のコーチでもある平井ヘッドコーチを中心として、
年齢やキャリアや性別にこだわらない、自由で闊達な雰囲気が自然に醸成されていた。
それが、個人の力を引き出し、まとまりのある集団が組成されたのだろうなと、
メドレーリレーでメダルを獲った8人のインタビューを見てそう感じた。
 
無理やりでなく、自然にいい雰囲気が醸成されることがとても大事なことで、
メダルの色はともかく、競泳陣による戦後最多のメダルの数がそれを物語っている。
 
他の振るわない競技に、平井イズムのようなものが浸透すれば、
回復と成功の道があるかもしれない。
 

女子卓球の3人
卓球女子団体戦でベスト4になり準決勝に進んだ3人娘。
試合中の選手がインターバルの時間に監督の指示が終れば、
残った選手が技術的なアドバイスや、精神的な激励をしているのがとても素晴らしい。
監督の視線と控え選手の視線で対戦相手を分析して助言するシステムが、素晴らしい。
 
準々決勝のドイツ戦のシングルで、1ゲーム先取された愛ちゃんは、
平野と石川に励まされて、そのあと連続3ゲームを取った。
 
団体戦を上手く勝ち進むお手本のような女子卓球の3人に拍手!
メダルを獲らせてあげたい。
 
 
イメージ 1

フェンシング男子団体、銀メダル以上確定
フェンシング男子団体フルーレ準決勝、とてもとても興奮した一戦だった。
 
ドイツをずっとリードしていて、最後にあの北京銀メダルの太田が逆転される。
その逆転された太田が2点差を残り7秒で追いつき(信じ難い追いつき方!)、
延長戦でビデオ判定でもつれにもつれた末、奇跡的に逆転勝ちした。
 
あの残り時間での2点差は、誰もがもうだめだと思っていたのに、
太田選手だけはそう思っていなくて、事実、追いついてしまうのだった。
あっぱれ!
 
世界ランキング7位の日本は、準々決勝でランク2位の中国を大差で破り、
準決勝でランク3位のドイツをねじ伏せた。
その両方の試合を見ていたが、太田を中心とした「総合団体力」が、
ランキング以上の力を出していたように思った。
 

女子マラソン
エチオピアが女子マラソンで史上2個目の金メダル、日本と同じになった。
私の好きな高橋尚子のオリンピック記録も塗り替えられてしまった。
 
今回の日本選手は残念な結果で、捲土重来を期待したい。
五輪候補選手選考方法を考え直す時期かもしれない。
今から強化選手を15人位指名して、4年後に臨む位の長期計画が必要かも。
 
TV中継はフジテレビが権利を持っていたようで、CMが多くて閉口した。
受信料払っているのだから、NHKでも放送してほしかった。増田明美の解説で見たかった。