遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

6万年前のダチョウの卵

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先週の日曜日の津波の被害は、

漁業被害は発生したものの、けが人などが出なくてなによりであった。


その数日後の新聞、千葉工業大学などの研究論文の記事が興味深かった。

朝日新聞は、以下のように伝えていた。


白亜紀末にあたる約6550万年前の恐竜の絶滅の原因はやはり小惑星の衝突だった――。

ユカタン半島近くに、直径15kmほどの小惑星が、

毎秒20キロの速さ(弾丸の10倍の速さ)で衝突し、

マグニチュード11の衝撃と、高さ300メートルの津波を引き起こし、

1千億~5千億トンの硫酸塩やすすが大気中に放出されて太陽光を遮り、

恐竜など生物の6割が絶滅した。


朝食をとりながらこのSF映画のような記事を読んで、戦慄をおぼえた。

今後、このような惑星が飛来したらと考えると恐ろしくなってしまった。


ま、それはともかく、恐竜が絶滅して約6300万年後、

今から200万年前くらいに、人類は誕生している。



画像は、南アフリカ共和国の洞穴で見つかった約6万年前のダチョウ卵の殻。

破片で発見されたが、当時の狩猟採集生活の人類が水筒に使ったようで、

刻み模様は持ち主の目印だったとみられる。


色もついていて、お洒落な水筒だ、肩からぶら下げて携帯していたのだろう。


恐竜が絶滅してから気の遠くなるほど時間をかけて、

ゆっくり回復してきた地球上で、

6万年前の私たちの祖先は、ダチョウの卵の殻を水筒代わりに、

獲物を探して歩き回っていたのだろうか。


この卵の殻を見て和んでしまった。