遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

うなぎ丼/4月食事会

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毎月の最終金曜日が、月に一度の男3人食事会。
昨日は、食べログで見つけた店(画像)にうなぎを食べに行きました。

なんでもうなぎの稚魚(シラスウナギ)が年々獲れなくなっているそうで、
今年は宮崎や鹿児島の主要産地の漁獲高は過去最低だったようです。
わが国のシラスウナギの漁獲高は1963年の230トンをピークに、
2011年は9.5トンにまで減ってきています。
シラスウナギの価格はまさに「うなぎ登り」の高騰で、いまや1キロが250万円もするそうです。

昨年、東大の研究チームがフィリピンのマリアナ海溝近辺でウナギの卵を始めて捕獲しました。
なぜかニホンウナギはわざわざマリアナまで行って卵を孵化させ、
稚魚はまた遠泳をして日本の河川に帰ってくるようです。
マリアナに泳いでいく親ウナギや、日本に帰っていくシラスウナギに出会った人はまだいないようで、
うなぎクンはいったいどこをどのように密入出国しているのでしょうね。

もし、シラスウナギからではなく、卵からうなぎが養殖できたら(完全養殖)、
また食卓がおいしいうなぎでにぎわうことになるのでしょう。

ヨーロッパウナギは、すでに絶滅危惧種の仲間入りをしたそうで、
ニホンウナギも今のままシラスが獲れなくなれば欧州と同じ道をたどることになります。

明治の空をトキは自由に飛んでいたのに、羽毛目当ての乱獲により絶滅しました。
うなぎの稚魚の減少傾向は、地球温暖化による天候異変の影響か、
日本台湾中国の稚魚の乱獲(があるのかどうか知りませんが)などが原因なのかもしれません。

ということなのに、にもかかわらず、
シラスウナギが漁獲不良で、ここ2年ほどでめっきり高くなったうなぎを食べに行きました。
ふっくらとしてやわらかいうなぎが1匹まるまる入っている、鰻丼定食を注文。
おいしくて、寿命が0.1年ほど伸びた気がします。
次の機会には、定食と「う巻き」にも挑戦してみようと思います。