遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

ベルリン・フィルのブルックナー

イメージ 1

Herbert von Karajan: The Great Recordings (1970s)
         / Berlin Philharmonic Orchestra


このほど、ベルリン・フィルコンサートマスターに、

樫本大進(30)が就任することが内定した。



そのうちのひとり安永徹が退任し、その後継者選びで、

日本人がまたその席を埋めることになった。


この30歳の若きコンサートマスターは、

17歳だった96年にロン・ティボー国際コンクールで優勝するなど、

主要な国際コンクールを制覇しているソロのバイオリニスト。


ソロのバイオリニストが、交響楽団に入るのは珍しいことなのだろうか、

いずれにしろ、天下のベルリン・フィルコンサートマスターなら、

立派なキャリアのひとつになる。



樫本は記者会見で、

ベルリン・フィルソリストにはない体験、

たとえばブルックナー交響曲の演奏など、

そういう新しい体験をできることを楽しみにしている、

と目を輝かせていた。


で、私のライブラリーにあるブルックナーは、

このカラヤンベルリン・フィルの演奏集のなかの1枚きり。

この1970年録音の、グレート・レコーディング・コレクションは、

CDが8枚入ったBOXで、

そのなかに、前半美しく後半勇ましい

ブルックナー交響曲7番が入っている。


私は他のブルックナーはまったく知らないが、


なるほど、新しいコンサートマスターが抱く楽しみが、

これ1曲でも、うなずけるものである。