遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

ベートーベン交響曲第7番/大阪センチュリー交響楽団

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ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61
ベートーヴェン 交響曲 第7番 イ長調  Op.92

指揮:シュテファン・ザンデルリンク
ヴァイオリン:四方恭子
演奏:大阪センチュリー交響楽団






プログラムは、ベートーベンのヴァイオリン協奏曲と、

「のだめ」でおなじみのベートーベンの交響曲第7番。


楽しい音楽会で、安い席しか取れなかったのだが、

とても満足して帰ってきた。


ベートーベンのヴァイオリン協奏曲のソロは、

四方恭子というはじめて出会うヴァイオリニスト。

とてもいい音の出る(何という表現!)演奏家で、

何度かある無伴奏のソロ部分では聞き惚れてうっとりしてしまった。

いい音が出るのは、楽器のせいではなく腕のせいである。

彼女は現在、兵庫芸術文化センター管弦楽団コンサートマスターでもあり、

キャリアのある演奏家だと帰宅後知る。

彼女への拍手が鳴り止まず、

無伴奏でアンコール演奏までしてくれた、かっこいいなぁ。



ベルリン生まれの国際的な指揮者シュテファン・ザンデルリンクの棒で、

大阪センチュリー交響楽団がヴィヴィッドな演奏を聴かせてくれた。

久々のシンフォニーホールで、ベートーベンに酔いしれた。


私の同じ並びにいた小学生男子兄弟は、

4楽章で弟は身を乗り出し、兄は指揮者の如く小さく手を振っていた。

よほど聞き込んでいるのであろう、

実に嬉しそうで楽しそうな様子の兄弟であった。



大阪府が設立母体のセンチュリー交響楽団は、存続が危ぶまれていて、

音楽の素養はあまりないと思しき大阪府知事から、

資金援助を縮小されている。


実は今回の定期演奏会は、かなりポピュラーなプログラムであったが、

これまでも、これからも、定期演奏プログラムは、

必ずしも、私のような素人受けするプログラムではない。

会員を募って支えてもらっているので、会員のオケだけど、

府民のオケでもある。

もっとホールに足を運んでもらえるオーケストラになってもいいと思う。

ま、いずれにしろ、オーケストラはいくつあってもいいので、

このまま存続してもらいたいものだ。


2013年には新しい大阪フェスティバルホールが完成する、

そのときに在阪のオーケストラが欠けることなく、

存続してもらいたいものだ。