遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

鳩山内閣丸ゆっくりと進水

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国連安保理で、デビューまもない鳩山首相は、

核廃絶に向け「日本は先頭に立たなければならない」と決意を表明した。


また、国連総会で、「日本が架け橋となって挑むべき五つの挑戦」として、

(1)世界的な経済危機への対処

(2)気候変動問題への取り組み

(3)核軍縮・不拡散

(4)平和構築・開発・貧困への対処

(5)東アジア共同体の構築――を打ち出した。


まだ、発足してわずか11日目の鳩山内閣

鳩山-胡錦濤・イ ミョンバク・メドヴェージェフ、岡田-クリントンの会談も含め、

国連の場での外交スタートとなり、美しい華々しいデビュタントであった。

天気晴朗なれど波高し、なんだろうけど、

鳩山丸は無事進水式を終えて、そろりと未知なる大海に針路をとった、

まずは、めでたしめでたし。


まだハネムーン中だから、何でも許してしまう、めでたしめでたし。


また先に、温室効果ガス排出削減目標に関して、鳩山首相は、

世界に向けて「2020年までに1990年比で25%の排出量削減を目指す」と表明し、

少なくとも、ヨーロッパ勢からは拍手喝さいを受けている。


実現するかどうかは別にして、素晴らしい宣言である、

ただしコストはゼロでないので、

間接的に、あるいは直接的に、私たちへの負担を伴うことになる。

それでも、しょうがない。


子ども手当ても、高速道路無料化も、ガソリン税暫定税率の廃止など、

目先は家計にとってはとても助かる施策も、

結局は私たちへの課税となって重石になってくるだろう。

また、年金が整備されると、消費税が社会福祉目的税として、

将来、税率10%以上になるかもしれない。

それでもしょうがない。


八ッ場(やんば)ダムや川辺川ダムの工事中止をはじめ、

予定されているダム工事を、すべて見直すつもりらしい、政権与党。

その他、税金の無駄使いを徹底的になくしてくれるらしい。

これが、将来の税負担を覚悟する私の、気休めになる。



前原国交相は、ダムだ日航だと目立っていて、

北澤防衛相は今日沖縄入りして、米軍基地を実際に視察していたし、

問題山積の長妻厚労相はきっと元気でがんばっているだろうし、

年間の家賃8億円の消費者庁のドン、福島担当相ももっと安いところへ引っ越す予定だとか。


私でも注目しているんだから、世の中みんな固唾を飲んで、

新政権を監視しているはず。


「政権をとりましたので、新たにこんなひどいことが判りました、

今まで知らなかった こんな悪辣なことがまかり通っていました。

これらは、マニフェストにも書けなかった新事実です、

当然のことながら、今後はこういうことはなくしていきます」

と、そういう楽しいニュースが新政権から出てくることも、待ち望んでいる。