遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

クラス会

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新制高校24期生の私、

先週の日曜日に、2年生のクラス会に出席。


1年半前に、何人かとは秋の平等院で会ってはいたが、

実に36年ぶりに旧友と再会。


担任だった女先生がちょうど古希だということで、

そのお祝いもかねてクラスの半数ほどが駆けつけた。

関東からも数人がわざわざやってきた。


一人一人が近況報告、

最後に回ってきた私の番で、

何を語ればいいのかはたと困った。



リストラにもあわず、転職もしていないし、仕事面では順調だけど、

忙しいのはみな同じだろうし、仕事のことは一切語らず。

家庭は持っているし、一応幸せにやっているけど、

母親はすでになく、引越しをしたことだけ報告。

これといった趣味も特技もなく、

今年もミニトマトを種から育てています、

てぇのもなんだかなぁ。

病歴も一応あるけど、今は元気だし、

くたびれていることは、姿かたちを見れば一目瞭然、

元気だとだけ報告。


男で一人だけ消息不明なのがいて、

私も長い間音信不通のままなのだが、

彼とは社会人になってもしばらく交流があったので、

そこまでの彼の身辺の出来事を少し話をして、

自分の近況報告は曖昧なままで終る。

笑いは何度か取ったし、それで充分かな。


他の連中の話は面白かった、

彼等彼女達の半生が垣間見えて楽しかった。

少年少女だったときの面影のままの級友たちと、

元気に再会出来て幸せであった。



いまジョン・レノンのコンサートを録画しておいたのを聴きながら、

この記事を書いているのだが、

級友に会わないまま過ぎた36年間、

レノンも死んだしベトナム戦争もとうの昔に終った。

私は平凡に普通に暮らしてきたと思うが、

私にはそれでもいとおしい季節だった。


忙しかったけど、いい春であった。