ザ・フォーク・クルセダーズ 新結成記念・解散音楽会
ただ1日だけの結成で解散した、ザ・フォーク・クルセダーズのコンサート、
本日NHKのBSで鑑賞。
このコンサートは、2002年11月17日に、
NHKホールで行われたのだが、
あれから7年。
もうそんなに時間が経ってしまったのかと、信じられない思いなのである。
精神科医という職業柄、名前をひらがな表記にし、
顔のアップを避け、サングラスまでも装着した北山修。
「なぁ おまえ~」のセリフひとことで、
あなたという事が皆に知れる、頭隠して尻隠さず。
あなたの声は、あなたの言葉は、
生涯忘れない。
坂崎クンは、誰とでもコンサートができる唯一無二のミュージシャンだけど、
この日が生涯最高の他流試合だった。素晴らしかった。
生涯忘れない。
はしだのりひこの声のトーンが独特で、
それが顕著にコーラスのなかで主張していたのが、
「戦争は知らない」や「イムジン河」であったことを、
これらの歌を聴くたびに思い出す。
生涯忘れない。
日本より海外で、素人さんよりプロに認められたスーパー・スターだったと、
ぼんやり思いながらテレビを見ていた。
後半の「悲しくてやりきれない」以降は、
涙が止まらなかった。
イントロをギターで弾きながら、加藤が呟く「あ・の・す・ば」ではじまった、
隣に奥さんがいたので嗚咽できなかった。
加藤は亡くなったばかりなのに、
ばれないように泣きながら見ていたのだけど、
何だか勇気が湧いて来る、元気をもらえた楽しいコンサートであった。
音楽にはそういう力が、あるのである。