遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

暖炉と煙

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オレンジ色の暖炉の薪の炎を見て暮らす豊かな生活。

残念ながら私んちには暖炉も薪ストーブもない。


早いもので、新居に引っ越して1年と数ヵ月。

2年半前に頃合いの土地を見つけて、

住宅メーカーで家を建てようかと、一旦は決心した心に鞭打ち、

オーダーメイドの自宅建築に方針転換。


自宅が出来上がっていくようすでも記事のブログにでもと、

当時始めたブログのはずが、そんな志は霧散してしまい、

なんだかおもちゃ箱をひっくり返したようなにぎやかさとはちょっと違う、

わけの分らないお化け屋敷みたいな変なブログになってしまった。



そんな新しい生活に馴染んできた町内のどこかで、

なんだかもめ事が起こっているらしい。

どなたかのお家の暖炉か薪ストーブかからの煙害で、

少しトラブルが発生しているらしい。

クレームをつけられている方は、何軒かは分らないがどうやら複数のお宅であるらしい。



うちは殺風景なまま放置しているが、ご近所は12月にはいると

お庭はイルミネーションで花盛り。

去年より明らかにパーツが増えてきて、

それはそれは競うように花が咲き誇っているかのような、

ここは郊外の住宅地か?と思うような夜の景色。



みな平和に幸せなクリスマスをお迎えの由、

いいなぁと思っていたところに、

ご近所で持ち上がった暖炉の煙害の話を耳にする。


今年は灯油が高騰し、うちは灯油もガスもない暮らしをしようと英断したので、

今はそれが功を奏した感がある。

私も実は少し薪ストーブや暖炉を設置しようと思っていた節があるのだが、

山里から引っ越してきて郊外の住宅地で家を建てることになって、

薪の炎を見て暮らす生活は断念した。


で、そのご近所の煙害は解決には向かっていないようで、

自治会でそのことについてアンケートを取り出した。

私んちは何の被害もないので、だから広い町内の遠くのトラブルなんだろうが、

アンケートになんと答えようかと思案している。



その煙害はどの程度のものなのかはよく分らないが、

いまどきの薪を燃す暖炉やストーブはそんなに煙が出ないはずなのだが。

燃焼効率のいいよく燃える製品がほとんどで、

煙突工事をしっかりしたその道の専門家が施工すれば、

さほど問題はないように思うのだが、

燃料の薪に問題があるとか、暖炉の取り扱いに問題があるとか、

煙突の掃除などのメンテナンスに問題があるのかもしれない。

どんなことになっているのか興味があるのだが、ご近所のケースの詳細は分らない。



何らかの被害を受けた方は、どうしろと言っているのか、

煙を出したといわれた方は、どう対処しようとしているのか分らない。

私はこういうこともあろうかと、薪による暖房をあきらめたのだが、

でも実害がどの程度かはよく分らない。



いろんな生活形態の人たちがコミュニティを形成するのは、

なかなか難しいものである。

犬だって時には吠えてうるさいものだし、

人間の赤ん坊や子どもの声やピアノの下手なお稽古だってうるさいし、

木の葉は冬には他人の家から飛んでくるし、

クルマには必ずエンジンがついていて音も煙も出る。


人は地球に出現して来て以来、そういうことを抱えて生活してきたはずなんだが、

トラブルをなんとか巧くいなして、暮らしてきたはずなのに、

なんだか難しい。



我慢の限界に達する沸点が、

かなり低くなってきている世の中なので、

自分の事は棚に上げて他人にキレまくるてえ人も少なくないし、

他人にキレられて逆ギレするケースもあるだろう。

町内のトラブルが早く収まることを願うばかりである。