遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

新米-2009

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毎年頼んでいる1年分の米を、今日引き取りに行きました。

父親の同級生の農家から、この季節に新米をまとめ買いします。

例年30kgの玄米の袋詰めを20俵譲ってもらっていますが、

今年は、天候不順のせいで5俵減らされました。

でも我が家は、パン食も多く、15俵がちょうどいい量かもしれません。


画像左が、我が家の納戸に落ち着いた米俵であります。

実は私の車のトランクにもまだ入ったままで、

30kgを私の体ひとつで何度も運搬するのはきつくて、

納戸のスペースを確保することもあって、

明日まで残りの新米は、車に積んだままにしています。

日常生活で、30kgのものを上げ下ろしすることなどないので、

この作業が毎年辛くなってきています。


今日はさっそく、2俵をセルフサービスのコイン精米所へ持ち込み、

上白米にして持って帰ってきました。

ですから、今日の夕飯は炊きたての新米でありました。

いいお米ではありませんが、鬼の十八歳・番茶の出鼻と同じく、

安物のでも新米は、みずみずしくて美味しいのであります。


で、右の画像はとッ散らかっていますが、

新米をおすそ分けするべく、作業に掛っているところで、

体重計で重さを量ったりして、

一人暮らしの叔母×2人などに送ってやる準備をしているところです。

お米はとても喜ばれる贈り物であります。


ついこの前、うちの若くて優秀な部下と話をしていたら、

彼は「一斗」が分らなくて、

一斗缶は見たことがあるのでしょうが、意識してないのでしょう、

1合→1升→1斗→1石と、10進法で数える、

容積に関する尺貫法を教えてやりました。

これで、加賀の前田家の百万石の石高のすごさが、

少しは分ってくれたかもしれません。


ちなみに、あのワラで編まれた大きな米俵の一俵の量は、

4斗(40升=400合)で、重さは60kgであります。

で、紙袋で流通するのに一俵60kgは重すぎるので、

いまでは、半俵、つまり30kgの紙袋で農家は出荷しています。

それでも十分重いのですが、効率的にはそれくらいがちょうどいいのでしょう。


不思議なのは、水4斗は72ℓで72kgなのに、

米4斗は60kgなことです。

「米は1俵60kgにする」と、いつか誰かがそう決めたのでしょう(笑)。


ところで、30kgの玄米を精米すると、精米のレベルにもよりますが、

1割程度、重さが減ります。

これは、不思議でもなんでもなく、米ぬか相当分が軽くなります。

相当安く購入できているので、目減りしても文句のつけようはありません。