遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

M-1グランプリ2007

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1年があっという間に過ぎてしまって、

また年末恒例のM-1グランプリ。


今年こそ笑い飯がチャンピオンかと思っていたが、

巧さは相変わらずだが、シュールさが少し影を潜め、

キングコングトータルテンボスのほうがいい出来だったか。


優勝したサンドウィッチマンは面白かった。

ふたりは宮城県出身で、笑い飯と同じ1974年生まれらしい。

予選で獲得した最高点は文句なしだったが、

敗者復活戦からやってきて決勝のネタがあるのだろうかと、

TV桟敷で心配していたが、決勝ネタも満足した。

私は50代半ばのオッサンだが、

受験生の次女と一緒にしっかり笑わせていただいた。


ネタはオーソドックスだったけど、しかしとても面白かったし、

仕事もなくヒマだろうし、安アパートに一緒に住んでいるふたりだからか、

よくネタは練れていて、決勝では安心して見られた。


少し怖いお兄さんと、とぼけたお兄さんとの対照的な会話がうまくかみ合っていて、

ドツキもコント的要素もないセリフだけで笑いを取る王道漫才であった。


次女は、キングコングは現代的でルックスも良く、

今日はネタも面白くてがんばっていたし、

トータルテンボスはM-1最後の挑戦だし、

思い入れはこの2組にあったようだが、

おそらく巷の女子高生も同じような思いだったろう。


吉本色の強い審査委員も、うちの次女と同じような思いがあったかもしれない。

しかし審査委員たちは、今日の出来のよさでサンドウィッチマンを、

選んだ。

フェアなジャッジだったと思う。


私は今日はじめて彼らを見たのだけれど、

結果は私一押しのサンドウィッチマンの優勝で納得。

次女も結局、よく笑えたので納得の結果であった。



賞金でアパート生活から卒業できると言っていた彼らだったが、

それでよかったよかった。おめでとう。