遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

踊れ若人/YOSAKOIソーラン

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北海道の初夏の名物行事、

YOSAKOIソーランの、ファイナルステージをTVにて観覧。

結果はともかく、その華々しい若さの躍動感が素晴らしい。



私の知人で、8月になると休暇をとって高知県四万十川に、

カヌーで川下りに行く男がいる。

そして、高知のよさこい祭りを見学して帰って来る。

彼の楽しみは、本当のところはカヌーではなく、よさこい祭りなのである。


その感動話を私に聞かせてくれるのだが、

私は、「それは北海道からの逆輸入なんじゃない?」と、余計なことを言う。

「北海道のある若者が、高知でよさこい祭りを見て感動し、

北海道でソーラン節とミックスした祭りを企画して、

すでに本家以上にすんごい祭りになっている」ことを、自慢げに言う。


この知人とのやりとりは、すでに10年以上前のことで、

YOSAKOIソーランは今年16回目を迎える。



北海道を中心に、全国の若者が3分間のパフォーマンスに、

青春をかける、

ファイナルに挑む。


1チーム100人を超えるメンバーをまとめ、

振り付けを考え音楽を編成し練習を積み重ねるのは、

想像を超えるものがある。

すでにアマチュアの領域を超えるパフォーマンスである。


今年の優勝チームの、あのオーケストレーションと、

ソーラン節を歌う女性の歌い手の結合は、

プロも真っ青のすごいものであった。


チームの出来に順位をつけ、勝ち負けをはっきりさせるのは、

いかがなものかと思うが、

もっとアマチュアっぽい方がよりカッコいいと思うが、

ま、とにかく、たくさんのチームが気持ちのよい踊りと演出で、

我々を楽しませてくれる。

もちろん、いちばん楽しんでいるのは踊り手のほうではあるが。


ああいう笑顔の若者を見る機会は、少ないのである。



本邦最高のミュージカルステージであることに、

疑いはない。



(来週テレビ朝日系で今年のYOSAKOIソーランの模様が放映される予定。)


YOSAKOIソーランの歴史概略

高知県よさこい祭りと北海道のソーラン節がミックスされて生まれた新しい祭り、それが
YOSAKOIソーラン祭りです。 自由で独創的な踊りが繰り広げられるこの祭りは、北海道・札幌の
初夏を彩る風物詩として定着しました。 

1991年8月、すべてはここからはじまりました。 南国高知のよさこい祭りを目にした1人の学生は、
その街中に響き渡るよさこい節と鳴子のリズム、同年代の若者がイキイキと踊っている姿に鳥肌が
立つ思いをしました。 

「こんな祭りを自分の住む北海道にあったら・・・!」その夢の実現の為に100名以上の学生が集
り、社会にぶつかっていきました。 そして、92年6月、10チーム1000人の参加者、20万人の観客に
支えられて第1回YOSAKOIソーラン祭りが開催されたのです。 

「街は舞台だ」を合言葉にこの祭りは急成長。
2005年第14回YOSAKOIソーラン祭りでは334チーム、43,000人が参加し、観客動員数は過去最多の
214万1,000人を数え、祭りにおける経済効果も230億7,900万円と過去最高を記録しました。

 40人~150人編成チームとしての参加のほかにも、当日飛び入りで参加可能な「ワオドリソーラン」
2,000人規模の大編成パレード「ソーランイリュージョン」などといった3つの参加形態が確立しま
した。