北海道の初夏の名物行事、
YOSAKOIソーランの、ファイナルステージをTVにて観覧。
結果はともかく、その華々しい若さの躍動感が素晴らしい。
カヌーで川下りに行く男がいる。
そして、高知のよさこい祭りを見学して帰って来る。
彼の楽しみは、本当のところはカヌーではなく、よさこい祭りなのである。
その感動話を私に聞かせてくれるのだが、
私は、「それは北海道からの逆輸入なんじゃない?」と、余計なことを言う。
「北海道のある若者が、高知でよさこい祭りを見て感動し、
北海道でソーラン節とミックスした祭りを企画して、
すでに本家以上にすんごい祭りになっている」ことを、自慢げに言う。
この知人とのやりとりは、すでに10年以上前のことで、
YOSAKOIソーランは今年16回目を迎える。
北海道を中心に、全国の若者が3分間のパフォーマンスに、
青春をかける、
ファイナルに挑む。
1チーム100人を超えるメンバーをまとめ、
振り付けを考え音楽を編成し練習を積み重ねるのは、
想像を超えるものがある。
すでにアマチュアの領域を超えるパフォーマンスである。
今年の優勝チームの、あのオーケストレーションと、
ソーラン節を歌う女性の歌い手の結合は、
プロも真っ青のすごいものであった。
チームの出来に順位をつけ、勝ち負けをはっきりさせるのは、
いかがなものかと思うが、
もっとアマチュアっぽい方がよりカッコいいと思うが、
ま、とにかく、たくさんのチームが気持ちのよい踊りと演出で、
我々を楽しませてくれる。
もちろん、いちばん楽しんでいるのは踊り手のほうではあるが。
ああいう笑顔の若者を見る機会は、少ないのである。
本邦最高のミュージカルステージであることに、
疑いはない。
(来週テレビ朝日系で今年のYOSAKOIソーランの模様が放映される予定。)
YOSAKOIソーランの歴史概略 高知県のよさこい祭りと北海道のソーラン節がミックスされて生まれた新しい祭り、それが YOSAKOIソーラン祭りです。 自由で独創的な踊りが繰り広げられるこの祭りは、北海道・札幌の 初夏を彩る風物詩として定着しました。 1991年8月、すべてはここからはじまりました。 南国高知のよさこい祭りを目にした1人の学生は、 その街中に響き渡るよさこい節と鳴子のリズム、同年代の若者がイキイキと踊っている姿に鳥肌が 立つ思いをしました。 「こんな祭りを自分の住む北海道にあったら・・・!」その夢の実現の為に100名以上の学生が集 り、社会にぶつかっていきました。 そして、92年6月、10チーム1000人の参加者、20万人の観客に 支えられて第1回YOSAKOIソーラン祭りが開催されたのです。 「街は舞台だ」を合言葉にこの祭りは急成長。 2005年第14回YOSAKOIソーラン祭りでは334チーム、43,000人が参加し、観客動員数は過去最多の 214万1,000人を数え、祭りにおける経済効果も230億7,900万円と過去最高を記録しました。 40人~150人編成チームとしての参加のほかにも、当日飛び入りで参加可能な「ワオドリソーラン」 2,000人規模の大編成パレード「ソーランイリュージョン」などといった3つの参加形態が確立しま した。