先日、ペギー葉山さんが亡くなられた。
歌の中には高知民謡の「よさこい節」が挿入されていて、それも印象的だった。
「はりまやばし」「かつらはま」「むろと」などの地名も幼いころに脳裏に焼き付いた。
坊さんがかんざしを買うのが子ども心に不思議だったが、大人になって分かることもいろいろある。高知に初めて行ったのは20代後半だったので、愛唱歌「南国土佐を後にして」から20年が経っていた。
「国の父さん室戸の沖で~くじら釣ったという便り~私も負けずに励んだ後で~うたうよ土佐のよさこい節を~」のフレーズが好きで、郷愁を感じてじーんと来る歌詞である。
これまた大人になってから「サウンド・オブ・ミュージック」を映画館で見て、とてもとても感動した。ペギーさんの歌った「ひとりぼっちの羊飼い」も、映画の挿入歌だったことをその時発見。わが娘たちは、この映画のVTRを何十回も見て大きくなった。
学校にチャペル? 田舎の中学生には夢のような学生生活だった。後年、青山通りで青学前を歩いたときに、こんなところに大学が、と驚いたことを思い出す。
そして高校生の頃、深夜放送でよく流れていたのが「雲よ風よ空よ」。
いまあらためて聴いてみると、ペギーさんの美声にうっとりする。彼女の昔の歌声をよく覚えてなかったこともあるが、この曲のような滑らかな歌唱を聞いて、素晴らしい歌手だったと再認識した。
謹んでご冥福をお祈りする。 合掌