遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

ミステリ古今東西傑作選

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リンクフリーの素晴らしいサイトを連休中に発見。

海外ミステリ オールタイム名作集
http://www.ne.jp/asahi/mystery/data/Best/BEST_F.html

このサイトには、古今東西のミステリのベスト企画データが満載である。

いちばん新しい企画物が以下のベスト20作。

ミステリマガジンが創刊601号記念(2006年3月号)に行ったオールタイム・ベスト。
「作家・評論家・翻訳家など各界のミステリ通104人」が長篇・短篇・作家のオールタイム・ベスト3
を選んだアンケート結果です。
ベスト3で集計すれば、まあ、想像通りの結果にしかなりようがないでしょう。


001 『長いお別れ』 レイモンド・チャンドラー ★ハヤカワ文庫HM 
  
002 『火刑法廷』 ジョン・ディクスン・カー ★ハヤカワ文庫HM
 
002 『そして誰もいなくなった』 アガサ・クリスティー ★ハヤカワ文庫HM

004 『さむけ』 ロス・マクドナルド ★ハヤカワ文庫HM 

005 『幻の女』 ウィリアム・アイリッシュ ★ハヤカワ文庫HM
 
006 『薔薇の名前』 ウンベルト・エーコ ★東京創元社
 
007 『利腕』 ディック・フランシス ★ハヤカワ文庫HM
 
008 『八百万の死にざま』 ローレンス・ブロック ★ハヤカワ文庫HM
 
009 『Yの悲劇』 エラリイ・クイーン ★創元推理文庫・ハヤカワ文庫HM・他
 
010 『死の接吻』 アイラ・レヴィン ★ハヤカワ文庫HM 

010 『赤い収穫』 ダシール・ハメット ★ハヤカワ文庫HM・他/別題『血の収穫』
 
010 『時の娘』 ジョセフィン・テイ ★ハヤカワ文庫HM 

013 『バスカヴィル家の犬』 アーサー・コナン・ドイル ★新潮文庫他

013 『警察署長』 スチュアート・ウッズ ★ハヤカワ文庫NV
 
015 『月長石』 ウィルキー・コリンズ ★創元推理文庫
 
015 『毒入りチョコレート事件』 アントニー・バークリー ★創元推理文庫
 
015 『リトル・ドラマー・ガール』 ジョン・ル・カレ ★ハヤカワ文庫NV
 
018 『少年時代』 ロバート・R・マキャモン ★文春文庫
 
018 『初秋』 ロバート・B・パーカー ★ハヤカワ文庫HM
 
020 『Xの悲劇』 エラリイ・クイーン ★創元推理文庫・ハヤカワ文庫HM・他
 
020 『赤毛のレドメイン家』 イーデン・フィルポッツ ★創元推理文庫・他
 
020 『死者の中から』 ボアローナルスジャック ★ハヤカワ文庫HM
 
020 『ストリート・キッズ』 ドン・ウィンズロウ ★創元推理文庫
  
020 『逃走と死と』 ライオネル・ホワイト ★HPB 

020 『ホッグ連続殺人』 ウィリアム・L・デアンドリア ★ハヤカワ文庫HM
 
020 『夢果つる街』 トレヴェニアン ★角川文庫 

020 『鷲は舞い降りた』 ジャック・ヒギンズ ★ハヤカワ文庫NV 


上記のベスト20は、だいたいどこをどう切っても、

選ばれるような作品群である、私も27作中17作読んでいる。


その他、

CWAのベスト100(1990年)は英国、

MWAのベスト100(1995年)はアメリカ、

文春やハヤカワのベスト100などは、

私も過去にお世話になった企画である。



ただ、海外一般読者や作家が選ぶベストの傾向は、

我が国のものと少し傾向が違う。

私はそれを参考に、この連休中に、

いままでまったく知らなかったタイトルのミステリ

「ガラスの鍵」(ハメット)「失踪当時の服装は」(ヒラリイ・ウォー)

「ナイン・テイラーズ」(ドロシー・L・セイヤーズ

などを注文した。


古今東西、ゆるぎないミステリ界の横綱は、


ダシール・ハメット、ドロシー・L・セイヤーズ(全く読んだことなし)と、

アガサ・クリスティエドガー・アランポーであると再認識。



以下、古今東西老若男女がまずはずさない名作を挙げてみる。


人生はミステリ、である。

この作品群には、人生そのものが描かれている。


私は老後の楽しみに再読するつもりではあるが、

お若いうちに、楽しまれたい。




サー・アーサー・コナン・ドイル 
The Hound of the Baskervilles (1902) 『バスカヴィル家の犬』
The Adventure of Serlock Holmes (1892) 『シャーロック・ホームズの冒険

レイモンド・チャンドラー 
The Big Sleep (1939) 『大いなる眠り』
Farewell, My Lovely (1940) 『さらば愛しき女よ
The High Window (1942) 『高い窓』
The Little Sister (1949) 『かわいい女』
The Long Good-Bye (1953) 『長いお別れ』

ダシール・ハメット 
Red Harvest (1929) 『赤い収穫』(別題『血の収穫』)
The Maltese Falcon (1930) 『マルタの鷹』
The Glass Key (1931) 『ガラスの鍵』

ドロシー・L・セイヤーズ 
The Nine Tailors (1934) 『ナイン・テイラーズ』
Gaudy Nifht (1935) 『学寮祭の夜』

アガサ・クリスティー 
The Murder of Roger Ackroyd (1926) 『アクロイド殺し
Murder on the Orient Express (1934) 『オリエント急行の殺人』
Ten Little Niggers (1939) 『そして誰もいなくなった

エドガー・アランポー
The Murder in the Rue Morgue (1841) 『モルグ街の殺人』
The Gold-Bug (1845) 『黄金虫』

ウィリアム・アイリッシュ(別名:コーネル・ウールリッチ) 
Phantom Lady (1942) 『幻の女』
The Bride Wore Black (1940) 『黒衣の花嫁

ディック・フランシス 
Nerve (1964) 『度胸』
For Kicks (1965) 『興奮』
Odds Against (1965) 『大穴』
Whip Hand (1979) 『利腕』

フレデリック・フォーサイス 
The Day of the Jackal (1971) 『ジャッカルの日

ジョン・ル・カレ 
The Spy Who Came in from the Cold (1963) 『寒い国から帰ってきたスパイ』
Tinker, Taylor, Soldier, Spy (1974) 『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』

アイラ・レヴィン 
A Kiss Before Dyning (1953) 『死の接吻』

ペール・ヴァールー&マイ・シューヴァル 
The Laughing Policeman (1968) 『笑う警官』

エラリイ・クイーン 
The Tragedy of Y (1932) 『Yの悲劇』
The Egyptian Cross Mystery (1932) 『エジプト十字架の謎』

ギルバート・ケイス・チェスタトン 
The Innocence of Father Brown (1911) 『ブラウン神父の童心』

ジョン・ディクスン・カー 
The Burning Court (1937) 『火刑法廷』

ウンベルト・エーコ
The Name of the Rose (1980) 『薔薇の名前』 

ロアルド・ダール
Someone Like You (1948) 『あなたに似た人』 

デクスター、コリン
Last Bus to Woodstock (1975) 『ウッドストック行最終バス』
Last Seen Wearing (1976) 『キドリントンから消えた娘』

トマス・ハリス
Red Dragon (1981) 『レッド・ドラゴン
The Silence of the Lambs (1988) 『羊たちの沈黙

ウィルキー・コリンズ
The Moonstone (1868) 『月長石』 


ジョセフィン・テイ
The Daughter of Time (1951) 『時の娘』 

ヒラリイ・ウォー
Last Seen Wearing ... (1952) 『失踪当時の服装は』 

エドマンド・クリスピン
The Moving Toyshop (1946) 『消えた玩具屋』 

ラヴゼイ、ピーター 
The False Inspector Dew (1982) 『偽のデュー警部』
Rough Cider (1986) 『苦い林檎酒』

ジェイムズ・M・ケイン
The Postman Always Rings Twice (1934) 『郵便配達夫はいつも二度ベルを鳴らす』 

グレアム・グリーン
The Third Man (1950) 『第三の男』 

ジャック・ヒギンズ
Eagle Has Landed (1975) 『鷲は舞い降りた』 

スコット・トゥロー
Presumed Innocent (1987) 『推定無罪』 

エド・マクベイン
Cop Hater (1956) 『警官嫌い』 

レン・デイトン
The Ipcress File (1962) 『イプクレス・ファイル』 

ジョン・グリシャム
A Time to Kill (1989) 『評決のとき
The Firm (1991) 『法律事務所』