遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

バグス・グルーヴ/マイルス・デイビス

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バグス・グルーヴ/マイルス・デイビス




録音:(1)(2)1954年12月 (3)~(7)1954年6月


曲目 

1. バグス・グルーヴ(テイク1)
2. バグス・グルーヴ(テイク2)
3. エアジン
4. オレオ
5. バット・ノット・フォー・ミー(テイク1)
6. ドキシー
7. バット・ノット・フォー・ミー(テイク2)



borninさんのブログで、プレスティッジの廉価盤が出たと教えていただき、

バグス・グルーヴを購入した。


30年以上前、LP盤が擦り切れるほど聴き込んだ作品で、

だからと言うわけでもないが(少しあるが)デジタル音源は持っていなかった。


マイルスと巨匠セロニアス・モンクの最後セッションである。


個性派のモンクに、マイルスが俺のバックで弾くなと、

言ったとか言わなかったとか。

いずれにせよ、この演奏以降、二人のジャイアンツは、

同じステージに上がることはなかった。


バグス・グルーブは、ミルト・ジャクソンの名曲で、

彼のヴィブラフォンとマイルスのトランペットが、

ニゾンで絡んだり、縦横無尽に即興に走ったり、

その二人を、モンクとパーシー・ヒースケニー・クラークが、

文句も言わずに支える。


「グルーヴ」とは、こういう演奏をいう。

カインド・オブ・ブルーを聴く前に、

こういうマイルスのセッションを沢山聴くべきだと、

私は思う。


3曲目以降の、ソニー・ロリンズも、

若々しくて素晴らしい。


あらためて聴いてみると、

このセッションは、若き巨人達ばかりの名演奏で、

嬉しくなる1枚である。