東山彰良は、先の直木賞を審査委員の満場一致の大絶賛で獲得したばかり。彼の受賞作「流」は、文庫本なってから読むことにする。
対談の相手の池上冬樹は文芸評論家。ミステリファンの一人としては、楽しい特集だった。
お二人がおすすめのミステリ5冊を挙げている。翻訳小説があまり読まれなくなって久しいが、このお二人のように私も敢えて翻訳ミステリーをお勧めしたい。
人生そのものがミステリーなのだから、カテゴリーにこだわることなく、覚えにくい人名にくじけることなく、読書週間が終わっても是非お読みいただきたい。幸せが待っていると思います。
■東山さんお薦め5冊
◇コーマック・マッカーシー『血と暴力の国』(黒原敏行訳、扶桑社ミステリー・926円)
◇パトリック・デウィット著『シスターズ・ブラザーズ』(茂木健訳、創元推理文庫・1296円)
◇スティーヴン・ハンター著『ダーティホワイトボーイズ』(公手成幸訳、扶桑社ミステリー・944円)
※佐藤正午著『鳩の撃退法』は初耳小説。文庫化されてから読んでみるかな。
コーマック・マッカーシー『血と暴力の国』は映画「ノーカントリー」の原作。この原作の邦題は血なまぐさい。
パトリック・デウィット著『シスターズ・ブラザーズ』。さっそくアマゾンで古本購入(250円+送料257円)。届いたのは新品同様品!で、いま読んでいるところです。
スティーヴン・ハンター著『ダーティホワイトボーイズ』。「極大射程」から始まる“ボブ・リー・&アール・スワガー・サーガ”は、10年以上前に7作まで読了。7作目までの面白さは、私が保証いたします。
■池上さんお薦め5冊
◇ローレンス・ブロック著『八百万の死にざま』(田口俊樹訳、ハヤカワ文庫・1123円)
◇レイモンド・チャンドラー著『ロング・グッドバイ』(村上春樹訳、ハヤカワ文庫・1132円)
ローレンス・ブロック著『八百万の死にざま』は、20年以上前に読了。アルコール依存症治療中の元NY市警マット・スカダーの物語。魅力ある主人公だった。