『レッド・ドラゴン』トーマス・ハリス http://blogs.yahoo.co.jp/tosboe51/13394225.html
『さむけ』ロス・マクドナルド
『さらば愛しき女よ』レイモンド・チャンドラー
『さむけ』ロス・マクドナルド
『さらば愛しき女よ』レイモンド・チャンドラー
などと並んだ、ダシール・ハメットの「血の収穫(赤い収穫)」。
ハメットは、元祖ハードボイルド作家であり、
その代表作がこの作品である。
主人公コンチネンタル・オプを三船敏郎が演じたわけである。
ひとりの探偵の、身の丈サイズよりは大きいが、
小さな町の短い出来事である、大河ロマンではない。
血祭りに挙げられる者続出な展開となるのだが、
血なまぐさい匂いの無いのが、ハード・ボイルド的なのか、
とってもとってもエンタテイメント小説であった。
読み終えたくない作品であった。
それも頷ける出来栄えである。
キレがよくて乾いた感性の主人公と、
ハメットの文体に、
私は虜になってしまった。