遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

京阪電車はカジノ会場への延伸計画を凍結という賢明な判断を選びました!

大谷翔平の通訳だった水原一平の違法スポーツ賭博による損失額が62億円だったと聞いて、驚愕と戦慄を感じています。ギャンブル依存症の典型的とも言える負け方なんでしょうけど、ギャンブルで負けた金を他人の口座から盗んで穴埋めするところまで「依存症」というカテゴリーで括れるのでしょうか。なかなか複雑なところだと思われます。

いずれにせよ、この事件については詳細なところを知りたいところです。私たちが依存症にならないために、その前の段階で賭博にハマらないために、賭博に関わるチンピラ詐欺師、高利貸し、胴元ギャング(反社組織)などの構成要素についても、この事件を教訓にするべきだと思います。

ところで、大阪IR(カジノ)に関する動きで、目立たないけれど大きなニュースが伝わっています。

京阪ホールディングス(HD)は京阪電鉄中之島線を大阪メトロと接続させる延伸構想について、2030年秋までの開業を断念することを明らかにした。IRが白紙撤回となる可能性が残されているためで、判断を先送りする。

https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20240412-OYO1T50030/

京阪電鉄は、大阪府とIR事業者が秋締結した実施協定に、カジノの事業者が2026年9月末まで違約金なしで撤退できる「解除権」が盛り込まれ、リスクが大きいと判断したようです。

延伸区間は2㎞と短いものですが、大阪の中心部に深くトンネルを掘る工事が必要でしょうから、路線が完成してしまってから撤退できないので、京阪は迅速で賢明な判断をしたと思います。

今回の京阪電鉄IRカジノが白紙撤回となる可能性を視野に入れての判断というのが大きいニュースであって、夢洲の特性が万博工事の進捗状況とともに少しずつ明らかになってきたことも大きな判断材料になりました。

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舞洲の特性、つまり地盤の弱さや埋められているゴミから発生するメタンガスの発生とその爆発、あるいは舞洲までのアクセスの整備の遅れなどが、万博の開催に悪影響を与えていることは周知の事実です。加えて、人手不足や資材の高騰などで、万博が終わった後にIR業者は逃げ出す可能性が大きくなってきました。

本来ならIR事業者が自分たちの金でカジノなどを開業すべきなのですが、借地代を大幅に値引きするなど、大阪府・市がIRカジノの「外堀を埋める」ことに税金を投入しすぎで、そこまでして、公的な賭博場建設をする必要はまったくありません。

ギャンブル依存症の患者を多く生み出すだけでなく、大阪府・市財政はますます苦しくなっていきます。

そもそも、「カジノで大阪が潤う」などと言う維新のたわごとは、悪徳胴元と同じ発想ではないでしょうか。チンピラ詐欺師イカサマ胴元と言われても仕方がないでしょう。

ということで、大阪府・市に住む多くの善良な市民は、京阪電鉄の今回の賢明な判断を心に置いて、引き続き、舞洲にたかる維新などのイカサマ師を監視しましょう。