遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

武器の備蓄ではなく自然災害のための形ある支援の備蓄を!

1日16時過ぎに発生した能登半島地震は、3日午前中現在で死者64人、けが人300人超となる大災害となりました。

亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、被災された皆様にお見舞いを申し上げます。

現在避難生活を余儀なくされている方は3万4千人超で、停電や断水が続く中、不自由な時間が続いているようです。

政府は、能登半島の住民の不自由ない生活の確保と、災害復旧に全力を上げてほしいと思います。とりわけ、避難されている方たちに健康被害がないように万全を期していただきたいと願っています。

このような時のために、災害大国日本はどのような備えがあるのでしょうか。

一般家庭には、水や保存食の備蓄や防災グッズの備えを推奨している政権政府ですが、国としての準備が遅れているのではないでしょうか。

大きな災害時に避難所での人々の不自由さを見るにつけ、なんとも「国民に冷たい国家」だといつも思います。

地震津波から着の身着のまま逃げてきた人たちに、何とも冷たい生活を強いるのが「麗しき国日本」のすることでしょうか。「待ってました」とばかりに備蓄した「温かい支援」が届けられることはないままなのでしょうか。

単一年度の国家予算(税金が原資)が110兆円を越そうかという大国日本は、納税者である国民のためにどれだけの予算を用意してそれを役立てようとしているのか、今はっきりそれを認識したいものです。

火災で焼失した家屋群や、地震の揺れで倒壊したり傾いた建物を見て心を痛めていますが、時間がかかっても被災した人たちが普通の生活を取り戻すために、国を挙げての復旧と復興を希望します。

羽田から支援物資を届ける予定だった海保の支援機は、2日に大きな事故を起こす結果となり痛ましいことが続いてしまいました。何とも無念なことで言葉もありません。支援機に搭乗されていて亡くなられた隊員の皆さまにもご冥福をお祈りします。

東日本大震災の時は、大阪市バスが東北に支援物資を届けたことは記憶に新しいのですが、その後大阪は馬鹿な首長や国会議員のせいで蔑まれた地方になってしまいました。

その前には、阪神淡路大震災で全国の人にお見舞いをいただき助けていただいた恩もあります。その恩に報いるためにも、今すぐ万博を中止して復興のために協力すべきだと思っています。

国や大阪は、バカげた万博やカジノに10兆円もの金を使っている場合ではありません。

350億円もかけて無意味な木造リングを作るならその資材とマンパワー能登半島に振り向けていただきたいと思います。

万博のプレハブ・パビリオンではなく、能登の被災者のためのプレハブ住宅を優先すべきですし、そのことに何か非難されることはないと思いますがいかがでしょう。

また、ありもしない戦争のために武器を備蓄するのではなく、必ずやってくる自然災害のために国民に向けた「温かい支援」のための予算編成をお願いしたいものです。毎年それを続けていけば、形のある有意義な支援ができるはずです。

いまの政権政党では無理だと思いますけど、なんとかお願いしたいものであります。