遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

軍備ではなく自然災害の予防と復興処理に税金を充てるべき

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決壊した千曲川

 台風19号、大きな河川が何か所も氾濫し甚大な被害が広がりました。被害に遭われた方や被災地の皆様には心からお見舞いを申し上げます。

 私は、幼少期に伊勢湾台風(1959年)や第2室戸台風(1961年)に遭遇していますので、それらのトラウマからことのほか台風が怖くて、65歳になっても慣れるということはありません。

 去年の21号や今年の19号は、伊勢湾台風第2室戸台風に匹敵する大きくて勢力のある台風だったと思いますが、歴史から学んだところも多いはずですし、いまや情報化社会なので被害を最小限に防げたはずなのですが、このような災害になってしまいました。

 台風ではありませんが、2018年の7月の「西日本豪雨」の死者は263人行方不明者8人と、第2室戸台風の犠牲者(死者194名、不明者8名)を上回ってしまいました

 安倍首相とその仲間が「赤坂自民亭」でどんちゃん騒ぎをしている最中にこの大被害が出たことは記憶に新しい、というよりは、記憶から消えることはないでしょう。その時の「赤坂自民亭」の画像写真は、災害のたびにネットで戒めのために貼り付けられる始末です。安倍や岸田は、お膝元の選挙区が大きな被害を受けていたにもかかわらず、どんちゃん騒ぎをしていたのです。日本の汚点です。

 地震と違って、発生からその被害想定まで、大雨や台風はあらかじめ災害が想定されますので、災害予防に向けて公的な施策が最大限発揮されれば少しは被害は軽減されるはずです。

 今回の被害状況はこれから明らかになってきますが、NHKが夜を徹して「命を守る行動を取るように」と避難を呼びかけたことに効果があれば、それはある程度評価できることでしょう。

 しかし、危なくなる前に「早くお前ら逃げろ!」というだけでは為政者の役割を果たしたとは言えません。

 災害大国である我が国は、やって来るはずもない仮想敵国のために兵器を爆買いするのではなくて、確実にやってくる自然災害の予防と復興処理に税金と人材と機材を投入すべきなのです。事前予防と事後処理のためにできる限り金と人と物を投入すべきなのです。

 自衛隊員の大半は「災害救助隊」に再編成すべきです。新たな志願者は後を絶たないほど押しかけ、隊は充実したものになるでしょう。

 行政のトップである安倍首相は、ツイッターで何も発信しないままでしたが、公邸で何をしていたのでしょう、憲法に盛り込みたい「緊急事態条項」が聞いてあきれます。

 そして、「地球規模の自然災害」の元凶というべき地球温暖化」に歯止めをかけるために、日本政府はEUなどと足並みをそろえるべき時でしょう。セクシーでもクールでも何でもいいので、地球温暖化の世界のリーダーになれる政権を私たちは望むところであります。

 繰り返しますが、税金で兵器を買うのではなく、確実に毎年やってくる自然災害の予防と復興処理に税金を充てるべきなのです。そうすれば美しい国日本を守れるはずです。