第100回箱根駅伝は、青山学院大学が2年ぶり7回目の総合優勝(往路・復路も優勝)を果たしました。
2023年は、駒澤大学が99回箱根駅伝と、出雲駅伝、全日本大学駅伝の三冠を達成し、2024年箱根駅伝も一強と目されていましたが、青山学院大が一矢を報いました。
駒大は、1区から3区までを全大学の現役選手で1万メートル最速の記録を持つ3人を起用し、前半で勝負を決めるオーダーで臨みましたが、青学は3区で先頭に躍り出て、そのまま一度もトップを譲ることなく完璧なレース運びで優勝しました。
「駒大強し」の下馬評があったので、今年は駒大の独走を見ることになるのかと思っていましたが、青学は箱根に照準を合わせて調整して来たのか、原監督のマネジメントが素晴らしいのか、タスキを掛ければ力が出る総合力を発揮して見事でした。
青学はこの10年間で7回の優勝を達成していて、他校も青学のトレーニング法や調整法を取り入れているようで、原監督は箱根駅伝に名を残す大監督となりました。
原監督は以前から箱根駅伝を全国の大学に開放したいという考えも持っています。
100回記念になる今大会は予選会に関東インカレ外の地方の大学も参加が認められましたが、記念大会のために増やされた予選出場枠の13校には遠く及ばない記録でした(予選27位の京都産業大学が最上位)。
私も、地方にいて箱根を目指すランナーたちに門戸を開放してほしいと願う一人であります。それが長距離界の底上げや、スーパーランナーの誕生につながると思います。
それにしても、沿道は多くのファンで埋め尽くされていて、箱根は年々すごい大会になっているようです。
総合優勝回数ランキング(年/「-」は2連覇以上)
14回 中央大学(1926, 48, 50-51, 53, 55-56, 59-64, 96)
13回 早稲田大学(1922-23, 27, 30-31, 33-34, 52,54, 84-85, 93, 2011)
12回 日本大学(1935-38, 40-43, 57-58, 65, 67-68, 74)
11回 順天堂大学(1966, 79, 81-82, 86-89, 99, 2001, 07)
10回 日本体育大学(1969-73, 77-78, 80, 83, 2013)
8回 駒澤大学(2000, 02-05, 08, 21, 23)
7回 青山学院大学(2015-18, 20, 22, 24)
7回 明治大学(1921, 24-25, 28-29, 47, 49)
4回 東洋大学(2009-10, 12, 14)
4回 大東文化大学(1975-76, 90-91)
3回 山梨学院大学(1992, 94-95)
2回 神奈川大学(1997-98)
1回 東海大学(2019)
1回 亜細亜大学(2006)
1回 専修大学(1939)
1回 慶應義塾大学(1932)
1回 東京高等師範学校(1920)※現・筑波大学