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あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

「アンジェス」への大阪ワクチン補助金、消えた81億円は何に使った?

毎日新聞は、大阪で独自に進めていたコロナワクチン開発企業「アンジェス」への補助金93億円のうち、開発を断念したことによる未使用分の12億円が返還される見通しだと伝えています。(上記画像はアンジェス本社が入るビル)。

新型コロナウイルスワクチンの開発を中止した大阪大発の製薬ベンチャーアンジェス」(大阪府茨木市)が、大規模生産体制整備のために受けた国の助成金約93億円のうち、未使用分の約12億円を返還する見通しであることが20日厚生労働省への取材で分かった。》

93億円もの補助金のうち返還されるのが12億円というのは、さすがに精査する必要があるのではないでしょうか。返ってこない81億円はいったい何に使われたのか、はっきりさせるできではないかと思いますが、いかがでしょう。

アンジェスの株価は、2020年6月に「オール大阪で(ワクチン開発に)取り組む」となって急騰し、その後は急落。ワクチン開発と関係なく急落していますので、誰かがアンジェスの株を大量に売ったから値が下がったのでしょう。つまり誰かが値が上がって売り逃げしたということではないでしょうか。いったい誰がこの株で儲けたのでしょう。

アンジェス」の中心人物は森下竜一という人物らしいのですが、どういう人間なのでしょうか。

森下竜一の経歴ウィキペディアより)
《1998年、大学発のバイオベンチャー企業として、メドジーンバイオサイエンス社(現:アンジェスMG)を設立。2000年、同社の取締役を兼業。その後、2013年に取締役から退いたが、同社メディカルアドバイザーの立ち位置で同社に関与している。

2003年から2007年まで第1次小泉改造内閣時代の知的財産戦略本部本部員を担当。2013年1月23日、内閣府規制改革会議委員、健康医療戦略本部戦略参与、同年4月17日、大阪府市統合本部医療戦略会議参与に就任。2016年6月28日、大阪府2025年日本万博基本構想委員、2016年9月9日、内閣府規制改革推進会議委員を歴任。大阪市の特別顧問や大阪・関西万博の総合プロデューサーにも就任した。

2020年3月5日、アドバイザーを担当しているアンジェスタカラバイオとで新型コロナウイルス感染症の感染を防ぐ、DNAプラスミドベースのワクチンを開発する事を発表。同年6月25日に第1/2相臨床試験大阪市立大学医学部附属病院での実施を承認し、同病院と治験契約を締結し、2020年6月末から2021年7月末の期間で実施する事を発表した。このワクチン開発は、厚生労働省などから約75億円の補助金を受け、2020年4月に吉村洋文・大阪府知事が「(20年)9月にも実用化したい」と発言したことで注目を集めたが、2022年9月、アンジェス社は、臨床試験で効果を確認できなかったことを理由にワクチンの開発の中止を発表した。》

この森下竜一という人物、いま大阪市の特別顧問や大阪・関西万博の総合プロデューサーを務めているようですから、大阪維新と一心同体のようですね。竹中平蔵二世かなにかですか?
この人、まさかあの無用の長物350億円の「リング」の発案者である「プロデューサー」じゃないでしょうね。

コロナの大阪ワクチン開発でおなか一杯にならなかったのか、次は大阪万博の幹部ですか。まさか次は、大阪IRカジノの中心人物になるのではないでしょうね。

ということで、アンジェスからの返金はまだ確定していないようですが、93億円もの補助は税金から出されていますので、まさか野党は見て見ぬふりはしないでしょうから国会でしっかり追及してもらいましょう。

というか、自民党から政府への質問でいいと思います。場合によれば、森下竜一や吉村大阪府知事参考人招致などの国会喚問で、返ってこない81億円の使い道をはっきりさせてもらいたいところです。

こういうことをはっきりさせないことを「公金チューチュー」というのではないでしょうか。

すぐに売られたアンジェスの株価推移?