遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

アレから10年後の辛坊治郎「ふざけるな。いい加減にしろ。次の選挙では、ひどい目に遭わせてやるぞ」

2013年6月21日、小型ヨットで太平洋横断中の辛坊治郎宮城県沖で遭難し、海上自衛隊の救難飛行艇により救助されました。辛坊は浸水してきたヨットを放棄し救命ボートで漂流中でした。


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それからきっかり10年目の2023年6月21日、
辛坊治郎ニッポン放送辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。同日に閉会日を迎えた通常国会で、国会議員に月額100万円が支給される調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費)の使途公開や未使用分の国庫返納を義務付ける法改正が先送りされたことを巡り、「ふざけるな。いい加減にしろ。次の選挙では、ひどい目に遭わせてやるぞ」と怒りをあわらにした。》んだそうです。

辛坊にしてはめずらしくまっとうなことを言っていますが、きっかり10年目のあの遭難事故のことから話をそらせたかったのかもしれませんね。

あの時命を救ってもらったおかげで、現在の元気で偉そうな自分が存在するわけで、税金で命を救ってもらったのだから生涯かけて国民の皆様に恩返しできる正義漢溢れるキャスターになってもらいたいのだけど、どうなんでしょう。

安倍晋三橋下徹に近い考え方のただのキャスターでは、橋にも坊にもかからない代物ではないでしょうか(「箸にも棒にもかからない」が正しい)。

今回の「ふざけるな。いい加減にしろ。次の選挙では、ひどい目に遭わせてやるぞ」発言を受けて、前明石市長の泉房穂は以下のようにツイートしています。

泉 房穂(いずみ ふさほ)@izumi_akashi
テレビなどで時事解説をしている「キャスター」や「コメンテーター」は、「辛坊治郎さん」に限らず、みんな揃って出馬したらいい。“国政”でも“地方の首長”でもいいので、挑戦してみたらいい。視聴者に語る言葉があるなら、有権者にも語る言葉があり、やれることもあるはずだ。

泉房穂は是々非々の立場でまじめに語っているようで、「あんたも選挙に出なはれ」と言っているわけです。

1か月に文書通信交通滞在費が100万円も支給されるなら、議員としてさぞや素晴らしい活動ができるだろうと思うのですが、だからこそ立派な意見をお持ちの方々に政治家になってもらいたいと泉房穂は言いたいようです。

まあ、ただのスピーカー辛坊が議員に相応しいなどとは思いませんが、泉房穂の意見はごもっともだと思うわけで、文書通信交通滞在費のみならず歳費に見合う活動をしてくれる政治家を募集したいものです。

私は、たとえば国会議員の歳費はもっと多くしてもいいと思っています。

歳費を倍にして、議員の数を半分にするのでもいいかと思います。同時に選挙改革も進めて、金のかからない選挙にして、選挙期間中の徹底した公開討論会や演説会だけで、ポスター貼りや選挙カーの街宣など一切禁止の選挙にすべきだとも思っています。

議員の政治資金も鏡張りにして、活動報告もしっかりやらせて、議員の行動や活動を可視化することで、歳費を倍・定数は半分にするのも有りかと思います。

ヨーロッパのように、歳費をあてにしないボランティア精神あふれる高貴な議員なんか現れるはずもないので、いっそのこと歳費を高くして、その代わり国民は君たちを監視してるぞ、汚いことすると国会から永久追放だぞ、世襲も禁止、といったような法整備をすれば、清い議員が増えて今よりは国民に貢献できるような気がします。

ついでに言うなら、官僚も、天下りを念頭(国民無視で議員にペコペコ)に仕事をする輩ばかりなので、上級公務員の報酬も倍にして天下り禁止にすべきだと思います。

ということで、辛坊治郎ごときとは全く角度の違う目線で「ふざけるな。いい加減にしろ。次の選挙では、ひどい目に遭わせてやるぞ」と永田町の妖怪どもに言葉を浴びせたい今日この頃であります。

世界30か国 国会議員の報酬ランキング
1位 シンガポール 88万8428ドル(約9772万円)
2位   ナイジェリア 48万0000ドル(約5280万円)
3位 日本 27万4000ドル(約3014万円)
4位 ニュージーランド 19万6300ドル(2159万円)
5位   アメリカ 17万4000ドル(1914万円)
6位 オーストラリア 14万1300ドル(1554万円)
7位   イタリア 14万3352ドル(1576万円)
8位 ドイツ 13万3279ドル(1466万円)
9位  カナダ 13万0710ドル(1437万円)
10位 オーストリア 11万7903ドル(1296万円)
11位 ノルウェー 10万8907ドル(1197万円)
12位 アイルランド10万6389ドル(1170万円)
13位 オランダ 10万4076ドル(1540万円)
14位 イギリス 10万2364ドル(1126万円)
15位 デンマーク 10万0587ドル(1106万円)
16位 フランス 9万8647ドル(1085万円)
17位 ベルギー 9万7549ドル(1073万円)
18位 ロシア 9万3330ドル(1026万円)
19位 フィンランド 8万9317ドル(982万円)
20位 スウェーデン 8万6556ドル(952万円)
21位 南アフリカ 7万5280ドル(828万円)
22位 ケニア 7万3200ドル(805万円)
23位 スイス 6万6000ドル(726万円)
24位 ポルトガル 5万5455ドル(610万円)
25位 スペイン 3万7965ドル(417万円)
26位 トルコ 3万3630ドル(369万円)
27位 ポーランド 3万1480ドル(346万円)
28位 チェコ 3万0884ドル(339万円)
29位 ハンガリー 2万8000ドル(308万円)
30位 中国 2万2000ドル(242万円)

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