社会学者の宮台真司都立大学教授（63）が、大学キャンパスで何者かに切り付けられた事件に心を痛めています。
私には教祖は存在しませんが、宮台は私に刺激を与えてくれる心から好きな人物のひとりです。
Youtubeの素晴らしい情報チャンネル「ビデオニュース・ドットコム」内で、神保哲生に韓国ドラマを勧められて、ハマりそうに面白かったという宮台の感想を聴いて、「梨泰院クラス」で韓国ドラマデビューした私ですが、それくらい信頼している人間です。
宮台の最近の発言は心なしか語気を強めて日本をアジっているような気がしていましたが、まったく間違ったことを喋っていないことを確認できるし、「クソ社会」「クズ」「頓馬」「ノータリン」は今に始まったことではないかとも思っていました。
しかし今回の事件のニュースを聴いて、私が気のせいかなと思っていた彼のことばの強さに反応した輩が犯行に及んだのかもしれません。そのことも心を痛める原因でもありました。
彼を初めて見たのは90年代の「朝生」で、ほぼ一目ぼれしてから、長い間ずっと好きなまま推移している人間関係にある人物が切り付けられたということです。
デジャブだったのが、70年代からずっと好きだった伊丹十三が、「ミンボーの女」を世に出した後、暴漢に襲われた事件（1992年）でした。
宮台真司の知名度は、伊丹十三より狭いかもしれませんが、社会学者が関与する社会というのは広大で複雑で繊細で歴史的なので、宮台の口から発せられる言葉もそれにシンクロしたものです。
日本語を操られる範囲だけで彼より広く重い人物は存在しないので、今回の不幸な事件で彼が認知されることはそれはそれで悪いことではないように思います。
宮台は空手か合気道のような心得がある人ですから、犯人が若くて大柄だったことは偶然ではないかもしれません。彼に向けられたものは組織暴力かどうかわかりませんが、言論を封じ込めようとする暴力であることは間違いないことでしょうから、速やかに犯人が逮捕されることを願うばかりです。
夜中にトイレに起きた際に気になったので、病院に付き添っている神保哲生のTwitterをチェックして、手術は終わり、命に別状はないということを確認してひと安心しました。
宮台さんが一刻も早く回復されることをお祈りします。
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