遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

元自衛官のセクハラ告白を聴いて、防衛予算を増額する必要がないと感じました

香川照之がセクハラ騒動で炎上していますが、彼はドラマだけでなく実生活でもそんな悪役人生を過ごしていたのでしょうか。

日本では昔からですが、酒の席でいろいろ決まるところがあって、その場にいなければ酒の肴になったり、その場にいてもパワハラや関原攻撃を受けたり、その場で大事なことが、時には国や企業の行く末まで決まったりするようなところがあります。

私はあまり飲めないのですが、それでも気の置けない人と飲む席にいるのは楽しいのですが、酒席で「政治的」なことが決まるのでそれに参加するタイプの人間ではないので、そういう酒席にはできるかぎり近づかないようにしています。酒が飲めないしマイカー通勤していたこともあって、人間関係に支障があると分かっていても、その方が楽でした。

ところが一般的には人生はそんな簡単なことではなく、酒席の上座に座る人間や上司にあまり従わないと、いまだに干されたりいじめられたりするのが日本社会の常識のようなところがあり、ほぼ全ての組織でそれがあてはまるようです。

この夏の初めころに、ウォーキングをしながら聴いていたYoutubeで、自衛隊員だった女性が新人の頃に上司や先輩に受けたセクハラについて名前を出して顔出しで語っていました。それがこの記事の最後に貼り付けた「街録ch」です。

彼女は岩手の石巻出身で、小学生の頃に東日本大震災の被害に遭い、中学生の頃から新聞配達をしながらも柔道の腕を磨き、県代表になるくらいの強い選手だったのですが、高校の柔道部でイジメにあって退学してしまったという苦労人です。

一度は夢破れたのですが柔道を極めたいとして、自衛隊に入って社会人柔道で優秀な成績を収めて自衛隊体育学校に入学して柔道を続けたいという道を発見しました。

ところが自衛隊入隊早々、合宿訓練で先輩隊員のセクハラ行動に衝撃を受けます。

その時のことを私も聴いた「街録ch」で詳らかに語ったことで、自衛隊が炎上してしまいました。女性国会議員も交えて、抗議運動が立ち上がり第三者委員会の調査まで行われたようです。

私も感じましたが、そもそも合宿訓練の夜に上司の意向で宴会をするというのが何とも自衛隊の役目としてどうなんだろうと思いますし、しかも数少ない新人の女性隊員をセクハラのターゲットにするというのが許せないことです。

彼女は柔道をやっていた人ですから、防御する術は持っていたとはいえ、その精神的苦痛は想像を絶するものだったと思います。あろうことか、国を守る自衛隊でそんなことが行われているということに愕然としたようです。

防衛予算が来年度から倍増になり、毎年5兆円(!!!)を超える額が積み増されることになりそうですが、自衛隊はいったい何をやっているのかどういう税金の使い方をしているのか、この際しっかり精査するべきです。訓練の夜の「いけない宴会」の費用まで税金を使っているのでしょうか。

そういう軍隊が国を守れるとは到底思えないのですが、みなさまいかがお考えでしょうか。自らのセクハラ問題で燃え上がってしまうような自衛隊なんですもの。

ということで、防衛予算を増額できるほど日本は豊かな国ではないので、もっと他のことに予算を仕分けして有効に使いたいところであります。予算委員会で野党の諸君の頑張りに期待します!

 


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