大阪府と大阪市が進めるIR(カジノを含む統合型リゾート)の誘致について、賛否を問う住民投票の実施を求める署名集めが25日に終了しました。
カジノの是非を問う住民投票の実施を要請するには、大阪府の有権者の50分の1以上の署名(14万6千人)が必要でしたが、市民団体によると署名数は15万票を超えたという嬉しいニュースが飛び込んできました。
私は5月10日前後に署名しましたが、その時点ではまだ半分に満たない署名数だったと記憶していて、この運動は必要数に満たないままに終わってしまうだろうなと悲観的に考えていました。署名運動(3月25日~5月25日)の期日まで残り2週間を残して、そのような状態でしたから、もう無理だと思っていました。
で、当時はそれについて下のような記事になってしまいました。
しかしその予想は見事に外れ、期日が迫るにつれ運動は盛り上がりを見せ、最終日だけで2万筆が集まったという話も伝わりました。
これで、府選挙管理委員会の15万筆の審査を経て、知事に住民投票条例を直接請求できることになり、知事は条例案を府議会に提出することになり、府議会で住民投票の是非を問うことになります。
府議会は維新の会が過半数を占めている状態ですから、カジノの是非を問う住民投票が実施されるにはまだまだ前途多難な状況ですが、ここに来てIR誘致が大阪府の財政をひっ迫させる上、決して儲からないことが府民にも実感・予想できて来たことが感じられます。
たとえ大阪府議会が誘致を認めたとしても、IR誘致先の大阪湾夢洲へのアクセスについて投資をする鉄道会社や合計で2500室と言われる宿泊施設が名乗りを上げるかどうかもまだ未知数です。(私ならペイしないので投資しない)
また、海外からわざわざ大阪にやってきてカジノに行く観光客をイメージできませんし(マカオやシンガポールの方が楽しいに決まっている)、日本国内に至ってはギャンブルの掛け金や大阪までの交通費や宿泊費に回すだけの余裕がある人間は富裕層だけだと考えると、自宅周辺やネットで買えるギャンブル(パチンコやオンライン競馬や闇のネットカジノなど)で十分事足りるというものでしょう。
そもそも日本国民の今のままの収入で、ギャンブルが出来ますか? できません、しては破滅します。
ということで、大阪の夢洲でIRカジノが成功するわけがないことなど、私のような素人が考えても想像に難くないことです。残念ながら、夢洲のIRは夢のまた夢ということで、終わってしまうことでしょう。