遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

麦茶の煮出し方で、すでに「資産所得倍増プラン」てか?

1か月くらい前だったか、ひとりで冷蔵庫をあさって、市販の冷凍うどんに麺つゆがセットになっているものを見つけて解凍調理して食べました。

うどんは腰があってなかなかのものでしたし、麺つゆが鰹節系のうま味が絶妙で非常においしい出来のものでした。食べ終わって感心してうどんセットが包まれていた袋を見直したら、なんと私はストレートのスープを2倍に薄めて使っていたのでした。

私の舌は、市販の麺つゆやスープを使用説明の2倍にくらいに薄めたのがちょうどいい塩梅なのかもしれません。

ネットのレシピを参考に調味料を配合すると私には強い味になってしまうので、調味料のうちとりわけ塩や醤油は分量を抑えることを日頃から心がけています。

ところで、先日「毒主婦」という方からTwitterドン・ガバチョのような面白い呼びかけがありました。

毒主婦 @dokuhaki_shuhu
相変わらず1リットルの麦茶が作れる麦茶パックで2リットル分作ってる皆さん。

このつぶやきがバズっていまして、実にユーモラスな多くのレスがぶら下がっていたのでアカウントは省略して本文だけランダムにご紹介します。

〇先日麦茶パックの限界に挑戦したところ、帰宅した娘が真っ青な顔で「水筒の麦茶、味がしなかった…コロナかも…」。
〇カルピスも水10割とカルピス0割で飲むのが美味しいよね
〇水道水をミネラルウォーターで割るのオススメです
〇あれくらいの薄さがちょうど良かったりもする
〇そんなことしてません   500ml用で1.3リットル作ってます
〇“お茶風の水”になるのが我が家の常識
〇その味に慣れてしまって、普通の麦茶が濃く感じます
〇味がするうちは麦茶ですよね
〇味より色と量
〇我々昭和生まれは(巻き込みスマン)薄い麦茶とばぁちゃんが作るうっすいカルピスで育ったんやで。
〇うちは2L2パックで作ってますが、子どもの友達に出したら色の濃さを見て「腐ってる?」って言われました
世の中2L1パックが常識だったのね… メーカーに騙されてたわ…
〇1リットル用✕2個で5リットル作ってます えぇ、めっちゃ煮出します、、
〇親戚のうちで出されたペットの麦茶に娘が、この麦茶は麦の味がちゃんとして美味しい!きっと高い品種の麦茶なんだ!と感動してて少し切なくなりましたが、我が家の分量はもちろん変わりません。。
〇分量通りに作ると渋く感じて気持ち悪くなります。
〇ここに仲間が大勢いた!
伊藤園の麦茶1パックで2㍑  22年間も常識になってる
〇夏祭りで凄い薄ーーーーーいカルピス、冷たくて最高に美味しかった。薄い方が体には良いかもよ?
〇煮出し系のお茶は色が出なくなるまで飲める認識なので
麦茶もルイボスティーも500ml分のパックで(薄めが好きなので)2L分作ってます

みなさん、なんと愉快で楽しくて少し自虐的なレスなんでしょう。ほとんどが主婦たちのものなのでしょうが、麦茶の煮出しひとつとっても朗らかで大らかな生活力を感じます。この大らかさ、いまや男にはないものだと思います。

私も先に書いたように、麺つゆやカルピスや麦茶は薄い方が好きです。あくまでも私の場合、ケチ臭いというより、貧乏に育つと五感が鍛えられ、うす味のなかにある本質を認識できる味覚を身に着けられたということだと思いますw。

そういえば、先日岸田首相がロンドンのシティで、日本はこれから新しい資本主義「資産所得倍増プラン」を実践しますとほざいたそうです。

mainichi.jp

このニュースには、誰にどこにそんな余裕があるの?何を夢みたいなことをおっしゃってるの?といった感想しか出てまいりません。

それはともかく、1リットル用のパックで2リットルの麦茶を作るのって、すでに「資産所得倍増プラン」を実践してるようなもんだと思った次第であります。(違うか?懸命な節約か?)