◆JR東の恵比寿駅がロシア語案内板を覆い隠して炎上
恵比寿駅のロシア語で書かれた乗り換え案内用看板が目障りだと苦情が寄せられてJR東はその看板を覆い隠しました(上の画像「調整中」の看板)。その後、今度は「なぜ看板を隠しているのか」という批判が広がり、結局看板は元通りに戻されました。
ロシア語が目障り不快だとして苦情を言い立てる人間のその了見の狭さに呆れますが、まあそういう人間は古今東西どこにもいます。そしてその苦情を何人が言って来たのか分かりませんが、ごもっともですとばかりに看板を覆い隠すJR東には開いた口がふさがりません。
利用客の苦情が怖いのか、ロシア語はいま拙いよねと思ったのか、いずれにせよ経営にかかわるほどの苦情でもあるまいし放置すればいいクレームだったと思います。
その上で、「ロシア語が不快だと認めるならそれはヘイトだ」というまっとうな批判にようやく気付いてすぐに看板を元通りに戻したことでお笑い草になっているのが情けないことです。その頓馬な姿の方が、経営に影響する問題だと思います。
いまや、この国の隅々にまで無用に炎上を恐れる風潮があることは認めますが、経営判断というか公共企業のありようについて経営陣(責任者)はもう少し冷静で賢くありたいものです。クレーマーはあなたの会社の責任者でも経営者でもありませんから。
https://digital.asahi.com/articles/ASQ4G6F5HQ4GUTIL02B.html
◆吉野家の常務が早稲田で不適切発言をして炎上
早稲田大学の社会人向け講座で、講師をした吉野家の常務取締役が「人権・ジェンダー問題の観点からも到底許容できるものではありません」と吉野家が公式の謝罪メッセージを出すほどの不適切な発言をしてしまいました。
その発言内容はここに書くのも不適切ですので、↓これを参考になさってください。
https://news.livedoor.com/article/detail/22022604/
この早稲田大学の講座は、29回で受講料は38万円とかなり高額なセミナーだそうで、まずは受講者の方からこの発言について火の手が上がったようです。
社会人の受講者は、時間と対価を払って立派な講師(ほとんど男性講師だけど)の話を聞きたいと思っているはずですが、その物言いではメモを書くペンを取り落としてしまいます。
この常務は社内でもこういった物言いが許されてきた人なんでしょうか。かつてはP&Gで立派な業績を上げていたお方なんだそうですが、P&Gにも吉野家にも女性社員はいるでしょうし、ましてや顧客には女性もいるのですよ。人類の半分は女性だと知らないのでしょうか。
私は45年前に一度だけ難波の吉野家の牛丼を食べたことがあるだけの実に稀有な日本人男で、だから吉野家に何の思い入れもありませんが、こういった人は表に出さない方がいいと思います。無料・有料に関係なく公の場でこういう発言は吉野家の役員としてふさわしくありません。
◆河瀨直美の東大入学式での祝辞が炎上
河瀨直美が東大の入学式(武道館)で祝辞を述べたそうですが、その内容についてネットなどで批判の声が上がっています。
河瀬は「ロシアという国を悪者にすることは簡単である」とし「一方的な側からの意見に左右されて、本質を見誤っていないだろうか。誤解を恐れずに言うと『悪』を存在させることで、私たちは安心していないだろうか」と述べたそうです。
ロシアは悪者だと言いたくなかったのか、その発言が災いしていろいろ反感を買ったようです。そもそも彼女の祝辞は、ネタバレを避けるために何を言いたいのかよく分からない私のブックレビューのようで、何ともよく中身が伝わらないものでした。祝辞を聴いた東大の新入生がどう感じたか知りませんが、彼らへの「被害」は大したことはなかったのではないでしょうか。
それよりも、「お前如きが東大で偉そうにしゃべるな」「東大は来賓の人選を誤った」などと批判している連中(専門家や一般人)の下品さもいかがなものかとも思います。
そのことよりも河瀬は、東京五輪映画に絡んでNHKのドキュメンタリーでのヤラセ問題疑惑で煮え切らない態度を示したことの方が私は問題だと思っています。
若いころの彼女と彼女の作品(尾野真千子ファンの私)を見てきた私としては、近ごろは何だか心構えがみすぼらしくて顔を見るのも嫌だと感じるお方になってしまいました。
ということで、引き続き列島はあちこちで炎上しているところです。石の建物が多いせいか東京都千代田区永田町だけは炎上しないようですけど。