遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

渋野日向子今季2勝目と藤井三冠竜王奪取に王手

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日曜日(10/31)は、うれしい出来事がふたつありました。

ひとつは、渋野日向子が今季2勝目を挙げたことで、もうひとつは藤井聡太三冠が竜王戦7番勝負で3連勝したことです。

渋野が勝ったのは、「樋口久子三菱電機レディス」で、土曜日までペ・ソンウとともにトップを走っていたところまでは認識していて、最終日の放送を録画予約しました。最終日夕方に恐る恐るLPGA(日本女子プロゴルフ協会)のホームページで確認したら、ペ・ソンウと並んで最終18番ホールを終わっていたので、これはプレーオフになったのだなと確信して、夜遅い時間い録画したものを楽しみました。

このトーナメントの日曜日の視聴率は、12.4%(関東地区)もあったそうで、2020-21年シーズン国内女子ツアーのこれまでの最高視聴率だったそうです。(2020年11月「リコーカップ」の9.2%がそれまでの最高。)また、12%を超えたのは渋野が賞金女王をかけていた2019年11月「リコーカップ」の13.6%以来、約2年ぶりなのだそうです。
要するに、渋野が活躍すると私のようにテレビ放送を見るという人が多いということのようです。なにはともあれ、シブコ アッパレ!

一方、藤井聡太三冠は挑戦中の竜王のタイトル戦を3連勝して竜王奪取に王手をかけました。藤井聡太にとって最高の好敵手である豊島竜王は、3連敗してもなおすごいタイトルホルダーで、タイトル奪取にはまだまだ予断を許さない状況で、次の対局は後手になる藤井聡太の闘いやいかにといったところです。

ところで、渋野に負けたペ・ソンウや藤井に3連敗してしまった豊島の気持ちを考えると手放しでは喜べない自分がいます。

渋野は、全英女子オープンの優勝と国内ツアーが日曜の勝利で6回目の優勝となりましたが、そのうち国内ツアーの3回をペ・ソンウを抑えての優勝でした。

渋野自身は、ペ・ソンウとラウンドするとリズムよくラウンドできると語っていて、確かにぺ・ソンウは穏やかな選手なので気持ちよくラウンドできるだろうなと思います。
しかし、今回はペ・ソンウの痛恨のミスが重なって渋野が追いついた形でのプレーオフで、敵失の勝利は相手に同情してしまいます。

藤井の相手の豊島竜王も、今季「王位戦」と「叡王戦」のタイトルマッチで藤井に敗北をしていて、竜王戦でも苦戦を強いられていて、藤井聡太の3連勝はうれしいけど豊島の気持ちになると複雑な心境です。

「エンパシー:人の気持ちを思いやること」的な立場で言いますと、豊島には目下の竜王戦で一矢を報いてほしいし、藤井と緩衝しないタイトル戦や棋戦で優勝してもらいたいです。また、ペ・ソンウには今期残り少ないツアーでせめて1勝でもしてほしいと思っています。ペ・ソンウは、先に紹介した13.6%の視聴率だった2019年11月「リコーカップ」で優勝して以来優勝から遠ざかっています。今シーズンは上位入賞を続けていて好調を維持していますので、そろそろ勝てそうかもしれません。

ということで、10月31日はいろいろ複雑な日曜日でありました。

 

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 ↑ プレーオフを制した渋野日向子を祝福するペ・ソンウ