将棋の藤井聡太七段(17)の今年最終戦は、王位戦の予選最終戦。
勝てば「王位リーグ」入りして、挑戦者決定リーグ戦に進むことが決まるという大一番に藤井は見事勝利した。アッパレ!
121手の長い戦いだったが、落ち着いたペース配分で着実に差を広げていって、慎重に勝ちを決めた。
村)木村王位への挑戦権を争うリーグは、豊島名人・竜王と前期残留の羽生九段、永瀬二冠、菅井七段に加えて、鈴木九段、稲葉八段、上村五段がリーグ入りを決めています。12人が2組に分かれて戦います。
— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) 2019年12月27日
将棋の藤井聡太七段、4連勝で初の王位リーグ入り:朝日新聞デジタル https://t.co/rq3krwOySo
きょうの決勝の相手は、斎藤慎太郎七段(26)。元タイトルホルダーで、詰め将棋の能力は藤井聡太に次ぐ実力者。
決戦の前までの斎藤と藤井との対戦成績は2勝0敗で、藤井には大変な強敵。
予選最終戦が斎藤に決まった時から、きょうの一戦は楽しみにしていた。
斎藤を破ってのリーグ入りすれば、藤井にとっては大変有意義な経験になるだろうと期待していた。
そして、その願い通り見事に斎藤をねじ伏せて「王位リーグ」入りを決めた。
「王将リーグ」ではあと一歩で挑戦者になりそこねた(広瀬章人に敗退)だけに、「王位リーグ」では何とか挑戦権を獲得してほしい。
このリーグは6人ずつの紅白の2つのリーグに分かれていて、組み合わせはまだ未定だが、豊島名人や渡辺棋王を筆頭に横綱・大関級の強烈に強い棋士が名前を連ねる。紅白で5戦の総当たりで上位者同士で挑戦者決定戦が行われる。
その中で藤井がどのような戦いを繰り広げるか、いまからとてもとても楽しみだ。
【藤井聡太の通算成績150勝30敗(2019年12月27日現在)】
敗戦(30敗)の相手(21人)と勝敗内訳
■5勝1敗 都成竜馬
■4勝1敗 近藤誠也
■1勝3敗 久保利明
■0勝4敗 豊島将之
■2勝2敗 大橋貴洸
■2勝1敗 増田康宏
■1勝2敗 菅井竜也、佐々木大地
■1勝2敗 斎藤慎太郎
■1勝1敗 深浦康市、三浦弘行、稲葉陽、三枚堂達也、今泉健司、広瀬章人
■0勝1敗 井上慶太、山崎隆之、村山慈明、佐々木勇気、上村亘、井出隼平