遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

野党共闘は沈没していない善良な市民が曳航し続けている!次がある!

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衆院選2021は、まるで悪夢のような結果になってしまった、残念!

政権交代まで期待してはいなかったが、ボロ負けすると思っていた自民党勢力が現状維持だったことに「ガッカリ×3」といった結果になった。

せめてもの救いは、甘利幹事長の落選だ。

自民党の幹事長といえば、内閣総理大臣自民党総裁に次ぐ政界ナンバー2的存在なので、バカげたモノクロームの選挙ポスターを作って(評判が悪くて途中で作り替えたらしいけど)粋がってたのでざまあ見ろという結果だった。杉田水脈甘利明は二度と見たくない顔だけど、甘利のUR関連の不祥事の説明はまだ終わっていないので、そこのとこよろしく!

一方、立憲民主党はぼろ負けに近い惨状だった。野党共闘をやったから、共産党と組んだから議席を落としたと思っていたら大きな間違い。大阪をはじめとする維新の躍進と表裏一体をなす凋落ぶりだと言えよう。

私は大阪府民で、自民も維新も蛇蝎のように嫌っている一市民だが、もし生活での不条理に出くわしても駆け込む先は弁護士か日本共産党しかない状況なのだ。大阪をはじめとする近畿地方での立憲民主党は、辻元清美以外ほとんど存在感がないのに、その辻元さえ落選して比例でも復活できなかったことをどうとらえるのか。

まだ立党して時間が経っていない政党だということはよく分かっているが、立憲民主党の党本部だけ充実しても選挙戦には勝てないことがはっきりしたのではないだろうか。

今回の選挙のマニフェストは立派なものだったが、残念ながら選挙民にはあまり浸透しなかった。マスコミが取り上げなかったし、公約の発表の仕方が戦略的ではなかったし、もっとポイントを絞ってシンプルしにわかりやすく何度も何度も繰り返せるくらいのボリュームにすべきだったかもしれない。

とは言え、野党第一党には違いないので、最も可能性を秘めている党派だと思うので、綱領に沿った正しい政治と、選挙戦略を意識した自公維新へ抵抗勢力として忖度やしがらみのないなりふり構わない徹底抗戦態勢を貫いてほしい。

維新の党は、大阪など近畿圏で大躍進した。選挙前に維新は大躍進するとの予想があったが、それは確実なことだったようだ。大阪府民は、自民党を忌避して維新に投票する選択肢しかなかったのかもしれない。私にすれば、大阪の自民党は維新より5ミリほどは善良だと思うのだが、「善良」を凌駕する「戦略」に自民党は大敗してしまった。

そんなに維新が魅力的な政治団体ならと、この内容も何もない危険なブームはゆっくり全国区になっていくのではと危惧される。

自民党の一部、安倍や菅などは維新の会を可愛がっているのだが、庇を貸して母屋を取られることはないだろうし最終的には自民党党内に取り込めばいいと思っているのだろうが、地方組織がそれで黙っているだろうか。第二次大戦前のドイツを見ているようだと言えば言い過ぎだろうか。

ということで、さまざまな邪魔やためらいや揶揄で選挙前から大揺れだった野党共闘はもののみごとに敗北を喫したが、沈没したわけでも反対方向に向けて航行しているわけでもないし、いまだ善良な市民が曳航してくれているので、次に向けて故障部分を修復しながらゆっくりでもいいので脇目も振らずにターゲットに向けて進んでほしい。

8カ月後には参院選が待っている、次 行こっ!次!