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あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

菅首相退陣へ、残された任期でコロナ対策に万全を期せ!

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その一報は、12時1分に入ってきた知人のLINEで知った。
それは、「菅 総裁選に出馬せず」という短いものだったが、NHKの正午のニュースのトップで伝えられたようだった。

自民党としては、菅が総裁では衆院選挙は戦えないことは中学生でもわかっていたことだったけど、だからといって総裁選に出ないとは驚きのニュースだった。

これで、安倍と2人続けて政権運営を投げ出してしまった総理という汚点が残ってしまった。

いまこそ何らかの政治手腕を発揮しなければという有事の時に、安倍も菅も尻尾巻いて逃げてしまった。

菅の辞任理由が「コロナ対策と選挙活動は両立できない。どちらかに選択すべきである。この感染拡大を防止するために私は専念をしたい」と述べていたが、昨日まで総裁選挙に出るつもりだった男が「両立できない」と思ったのは、自民党内の支えを失ったからだろうに。

菅は小泉進次郎と昨日まで4日連続で会談・相談をしたのだそうで、いったい何を話していたのだろう。党内には、ほかに折り入って相談できるような腹心がいなかったのだろう。首相官邸の補佐官たちは信用ならないと、今ごろ気が付いたのかもしれない。

それにしても菅義偉という男は、誰の操り人形として動いているのだろうといつも感じていた。無能だから誰かに操られていると思うのだが、それは竹中平蔵なのか官邸なのか、そのことにも興味が湧いてくる。そのいずれもが菅と共に去りぬとなったらうれしいことこの上ない。大阪維新も菅に近いので、余波で吹き飛んでくれれば楽しい。

かくなる上は、菅総理におかれては安倍との差をつけるために、裏切られた自民党に尻まくって反発し、残された1か月でコロナ対策に万全を期してほしいものだ。

とり急ぎ臨時国会を開き、前年余したコロナ対策予算額の30兆円規模でコロナ対策補正予算を喫緊に計上し、倒れそうな企業や個人に手を差しのべるべきだ。任期の最後に、自民党を裏切ることになる国会運営に終始すればおもしろい永田町喜劇は完成する。

一方で、森山国対委員長は「臨時国会を開いて新型コロナウイルス対応の補正予算を審議する必要がある」と言ったそうで、菅が最後にサンドバッグ状態になるのを楽しもうという魂胆なのか、あれほど頑なだった臨時国会の開会を匂わせている。

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ということで、だれがなっても大差ない自民党の総裁選挙などどうでもいいので、1か月でコロナ感染を鎮静化する金の使い方を急いでほしい。