遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

汚職五輪が始まりましたがアスリートたちは美しい!

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10年位前の話です。外資の邦人社員(日本の男性)が言っていたのですが、「日本の夏に白人男性が使っていた打ち合わせ室がハンパなく寒い」のだそうです。「彼らの設定温度はとてつもなく低い」のだそうで、彼らは日本の湿度や暑さにうまく適応できないようなのです。

五輪のテニス選手が、競技開始を日中を避けた時間に変えてほしいというのは、開催前から予想できたことです。「最悪の暑さ」だと事前に解っていましたから。

五輪招致のときの東京都などの立候補ファイルで、夏の東京について、「この時期の天候は晴れることが多く、かつ温暖であるため、アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候」と書いていましたが、これが真っ赤な嘘であることは五輪招致時から安倍晋三以外は皆知っていました。

1964年の東京オリンピックは、10月10日が開会式でしたが、当時の東京なら今の11月下旬くらいの体感温度だと思います。戦争で中止になった1940年の東京オリンピックは9月21日から10月6日までの日程だったそうですから、80年前の帝国日本でさえ盛夏の五輪は避け秋開催にしていたのです。

開催に相応しい時期は最優先されるべきであって、IOCと大会組織委員会が収益目的のためにアメリカのテレビ局に忖度しているからこんな時期に開催する羽目になったのです。

2020年の11月に、NBCの収益をあてにしない大会を招致して、それが叶わないのだったら招致を断念すればよかっただけのことです。

2019年11月に灼熱のドバイで開かれた世界陸上で暑さに苦しむ選手たちを見ていて楽しくなかったのと同じ思いを、この東京五輪を見た世界中の人たちが感じるようになると思います。

加えて、新型コロナによる緊急事態宣言の最中に都市部(東京・横浜)としては世界で人口密度の最も高い地域での五輪開催は非常識で、金に目がくらんだ連中が引き起こした事件だと言わざるを得ません。

コロナと熱中症と汚染された海による健康被害が心配される、稀有なオリンピックになりました。

五輪に用意された予算はアスリートファーストだとは言えないようで、居住空間が快適でないうえにコロナ感染予防も検査も不十分な選手村への批判は後を絶たないようです。

親切で清潔で豊かな国だったはずの日本のイメージは、この五輪のせいで化けの皮がはがれてしまったようで(まあ今に始まったことではないのですが)、プレスセンターの各国の記者たちは協議の結果とともに日本の残念なイメージを打電し続けているような気がします。

それは、IOCの中枢にいる金の亡者たちの私利私欲と私たち日本人が選んだ頭が空っぽな政治家(元政治家)やその無能政治家にまとわりつく税金泥棒(五輪中抜き企業)たちのせいだとしっかり打電してほしいものですね。

ということで、2021汚職五輪がはじまったのでした。それでもがんばるアスリートたちは美しい。五輪出場おめでとう!