遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

「銭ゲバッハのIOC」と「10倍増益の中抜きパソナ」にたかられた東京五輪

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タレントのバカリズムはひょっとして「アフォリズム」を引用した造語なのだろうかと思ってググってみたが、私と同じことを考えている人たちに出くわしただけに終わった。

アフォリズム」とは、「短いぴりっとした表現で、人生・社会・文化等に関する見解を表したもの。警句。箴言(しんげん)。」

コラムニストの小田嶋隆は、ツイッターでのアフォリズムが秀逸で、彼の10年間に及ぶつぶやきをまとめた「災間の唄」が昨秋上梓されたくらい秀逸なのだ。
その小田島の直近のつぶやきが以下のもの。

小田嶋隆 @tako_ashi
問:「オリンピックのマークはどうして5つの輪なのですか?」
答:「輪は、中抜きを表現しています
問:「どうして輪が5つ重なり合っているのでしょうか?」
答:「複数の中抜きの主体が、相互に協力しながら、ひとつの運動体として機能していることをあらわすためです」

「中抜き」とは、本来は中間業者を介さないことを言う言葉だが、いまは「ピンハネ」と同じ言葉で使われている。

それにしても五輪の輪が中抜きの象徴とは、相変わらずうまいことを言う。

五輪の中抜きについて以前書いたことがあるが、日当が最高35万円も支払われていることが国会審議で俎上に上がった。取り上げたのは立憲民主党斉木武志議員。

dot.asahi.com

東京新聞の望月衣塑子もそのことを厳しくつぶやいている。

望月衣塑子 @ISOKO_MOCHIZUKI
給付金も五輪も竹中平蔵電通に旨みがいくシステムになってるだけ
斉木議員
パソナが時給1650円でスタッフ募集しているものを東急エージェンシーはディレクター日給20万で請求。管理費諸経費入れると24万6千円。中抜き率95%。まさに五輪ビジネス、随意契約の弊害だ」

そのピンハネ企業の最大手パソナは、純利益が前年の10倍以上の決算を計上したようだ。

lite-ra.com

五輪とコロナで大儲けしたハゲタカ企業の総指揮官竹中平蔵を、誰かなんとかしてほしいものだ。このままでは日本は沈没しそうだ。

中野晃一教授がうまく私の心をつぶやいてくれているのでご紹介。

中野晃一 Koichi Nakano @knakano1970
IOC本部があるスイスの公共放送ラジオから日本の世論がオリンピックに強く反対してることについて取材があったので、「そうなんですよ。日本人はわりとナイーブにオリンピック好きな人が多かったのに、今回の件でオリンピックやIOCの本性がわかって大っ嫌いになってるみたいです」と答えておきました。

ということで、最後に私のうまくないアフォリズムで締めくくる。

IOC会長のバッハは、モントリオール五輪フェンシングドイツ代表だったそうだ。いま日本は、バッハの錆びたサーベルで切り刻まれているところだと、誰かメルケルに伝えてほしい。