遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

宮内庁長官による天皇のご懸念を無視する内閣

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さかいさんとおっしゃる神経科学者のつぶやき。心ある大人たちの若者へのメッセージで、賛同する人多数。

さかいとしゆき (Sakai Toshiyuki) @SakaiToshiyuki0
子供達や学生の皆さんにもう一度お願いです。今社会で起こっていることをどうか当たり前だと思わないでほしい。人の痛みを無視して自分の利益を守る大人に、倫理も道徳も語る権利はありません。社会は生きにくい場所である必要はないし、一人で苦しみ続ける場所である必要もありません。
もちろん私達大人もこれから、できる限りのことをしなければいけませんが、若い世代の皆さんは必ずしも大人のやる事をそのまま真似る必要はありません。これからは現状維持より現状を打破できる能力がより大切になっていくでしょう。いつか自分達の意思で新しい社会のあり方を創り出して下さい。

若い人がこんなにみじめで悲しい時代が過去にあっただろうか。高度成長遂げて礼節を獲得したかに見えた日本で、こんなふしだらな国になってしまうなどと私の若い頃には想像もできなかった。

天皇は、五輪開催によるコロナ感染を懸念されている」と宮内庁長官が言っているにもかかわらず、菅義偉はじめ閣僚は、西村長官が自分の考えを言っているとしているのだ。

西村長官は元警察官僚で、安倍首相官邸で危機管理を担当していた人で、安倍官邸が直々に宮内庁に送り込んだ使者だった。

天皇家が官邸に物申すような態度が安倍の逆鱗に触れ、西村長官を宮内庁に送ったと当時も話題になっていた人事だった。

今回の、陛下の言葉について長官が語ったことは官邸や内閣としては「使者」にあらざる拝察だったと捉えているのだろうか。いくら使者だったとはいえ、毎日陛下や皇后と接していればそのお人柄に触れ何を考えていらっしゃるかも手に取るように判り、長官もそれに影響されて心が澄んでいくと感じているだろう。宮内庁長官である前に真っ当な人間ならそうなるだろうと容易に想像できるのである。

きょうの朝日新聞では、閣僚の助言にも耳を貸さず五輪に突き進む菅義偉が一面に登場する。無知無恥無能を超えた頓馬な首相の国で五輪が開催されようとしている。

ネトウヨだった父親が夢から覚めたように普通の人間になった」というエピソードを、その子どもさんがSNSで発信しているのを何度も目にすることがある。
西村長官は66歳だが、若い人に期待するだけでなく、高齢の一般人や役人や政治家にだってまだまだ期待できる日本だと思うのだがいかがであろう。