遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

菅義偉の長男が「総務省官僚への違法な接待」をスクープされる

f:id:toship-asobi:20210205000025j:plain

菅義偉は、政治家の世襲について常に反対の立場を表明する、自民党では珍しい議員のひとりだった。
ただし、その立場は「文春砲」によって木っ端みじんになりそうなのだ。菅義偉の長男が違法な官僚接待をしていて現場を押さえられたのだ。

2月4日の予算委員会で立憲民主の黒岩の質疑ではじめって知ったのだが、菅はかつて総務大臣だった時に長男を自身の秘書官に起用したことがあったという。

週刊文春によると、第1次安倍内閣総務相として初入閣した2006年、菅首相は20代半ばの長男を自身の秘書官に起用した。しかし、正剛氏は秘書官生活にうまく適応できず、その後菅首相は自身の後援企業だった東北新社に息子の就職を頼んだ東北新社の創業者は、菅首相と同じ秋田県出身と知られているのだという。

25歳の長男を大臣秘書官に起用し、その後東北新社に入社させたのだが、長男は現在東北新社の子会社の取締役をしていて、利害関係のある放送事業の認可当事者の総務省の上級官僚を接待をしたことが今般すっぱ抜かれたのだった。

当の予算委員会では、接待された局長が質疑に応えたが、会食した時は会費は払わなかったがその後返金したとのこと。これは公務員法違反を逃れられない違法行為で、会食した4人の総務省職員はその身分さえ危ういところにいる。

菅総理の長男に呼び出されたので断れなかった」と国会で証言でもするのなら情状酌量の余地はあるかもしれない。

誘いを断ったり、会費を折半だと言ったり、土産は辞退すると言ったり、タクシー券を受け取らずに電車で帰ったりしたら、菅総理に烈火のごとく叱責されそうで断れなかったとでも正直に証言すれば、まだ総務省にとどまれるかもしれないw。

一方の、菅の長男はいくら頓馬でも、東北新社の子会社の役員としての対場で総務省の役人に接待をすればそれは違法行為だと分かっているはずで、しかも親の権威を利用したと言われても仕方のないところだろう。菅総理親子がいくら抗弁しても、世間は断じて許さないだろう。

菅義偉は、議員の世襲を嫌っていたはずなのに、こっそりと長男を秘書官にし(下に記事を貼り付けたように、当時は週刊誌に暴露されていた)、総務省と関連のある企業にコネ入社させていたのだから、立場を利用した家族優遇だとのそしりを受けても仕方のないところだろう。日本国のトップなのだから、いくら清潔であってもありすぎることはないのだ。

もしどこかの国で大統領選挙で候補者が家族をそんなに優遇していることがわかれば、有権者には絶対支持されない。そういうことを現在の内閣総理大臣がやっているのだ。許されざることだ。

菅自身は過去に東北新社の便宜を図ったというようなことはないのだろうか、あっても不思議ではないズブズブの関係だ。このことについて、野党は調べるにこしたことはないだろう。

ということで、今回も週刊文春はよく粘って頑張ってスクープにしてくれた。アッパレ!

 【2006年、菅が長男を秘書官に起用したことを伝える週刊誌の記事】

f:id:toship-asobi:20210205000045j:plain