森喜朗が、「女性がたくさん入っている会議は時間がかかって早く終われない」と発言し袋叩きにあっている。
この発言に抗議して、ロンブーの田村淳は犬山市を走ることが決まっていた聖火ランナーを辞退した。
森喜朗は先だって、「コロナがどうなろうと、何がなんでも東京オリパラは実施する」と豪語していたが、早く中止を決めたほうがいいのではないだろうか。どう考えても開催は無理だと思うので、早く決めるべきだ。
一方で、JOCの山口香理事は、1年前には五輪は延期すべきだといち早く主張していたし、現在は今年の開催に向けて慎重な態度を表明している。
山口は、数日前には講演で、東京五輪・パラリンピックの開催に向け「国民を巻き込み、どういう状況ならできるのかを示しながら理解を得ていく方向に議論ができればなと思っている」とオープンな話し合いが必要と語った。ことほどさように、彼女は首尾一貫して、JOCの理事会の非公開開催に反対し続けてきた御仁だ。
今回の森の発言は、山口香への言葉とも受け取れるが、世界中の女性を敵に回した形になった。ざまあみろと、もっと大騒ぎしてやってほしいと思う。
ところで、森喜朗のような男を「老害」と批判するメディアもあるのだが、それは老人に失礼ではないだろうか。森喜朗だから「害」があるのであって、老人を一括りにして「老害」という言葉は当たらない。
今からちょうど20年前の2001年2月10日。森が首相をしていた時に、愛媛県立宇和島水産高等学校の練習船だったえひめ丸に浮上してきたアメリカ海軍の原子力潜水艦グリーンビルが衝突し沈没させた事故があった。乗務員の35人のうち教員5人と生徒4人が死亡した。
この「えひめ丸事故」の一報を受けた森首相は、ゴルフ場にいてその後1時間半にわたってラウンドを続けたのだった。
この「えひめ丸事故」中のゴルフ問題で、森は危機管理能力ゼロだとする批判の嵐の中首相を辞任した。世論に首相の座を下ろされたと言ってもいいだろう。そもそも昔から根っからの無能だったわけで、老害云々以前の問題なのだ。
森が首相になれたのだから、安倍も麻生も菅もなれるわなあといったところだろうか。立派な内閣総理大臣様ばかりで、涙が止まらない私の後半生なのであった。
ということで、森は組織委員会を辞任せよ。あるいは森の舌禍により東京五輪・パラリンピックは中止になったという形にせよ(相当無理があるけどw)。
グッジョブ!淳。