遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

 映画「パラサイト 半地下の家族」が素晴らしかった!

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 映画「パラサイト 半地下の家族」NETFLIXで鑑賞。

年初めに金曜ロードショーで録画したものを見ようとしたら、あろうことか日本語吹き替えだったので一旦見るのを諦めた。しかし心を取り直してもしかしてとNETFLIXを探したら、なんといつのまにか本作が存在していた。

オリジナル言語がどこのものであろうと、外国映画は日本語字幕版で鑑賞。吹き替え版は見ずに消し去った。

この映画の事前知識は、アカデミー賞の作品賞を受賞したということだけ。まあ、これ以上の事前情報はないかもしれないが、とにかくまっさらな頭で見始めた。

結論は、実に面白かった!

本作は脚本が出来上がった時点で、ほぼ100点に近い出来の映画だったにもかかわらず、貧しい家族と富める家族と「謎」の家族を演じる俳優たちが素晴らしくて、セットやロケ地やそれを捉えたカメラが素晴らしくて、脚本の良さを食っていなくて90点を維持したままで完成。「なるほど」と、受賞したことがうなずける。

マナーなので、こういう映画のストーリは語らないが、ドタバタに近いコメディーとハラハラドキドキするサスペンスが、破たんなく巧く混じり合っている。

個性的だが悪人ではない魅力的な人たちを生き生きと立ち上げた脚本と演出が見事で、映画とは何なのかをボン・ジュノはよく分かっていると唸ってしまう。

私と妻は、韓流ドラマはまだデビューしていなかったし、韓流映画も初めての経験だったが、まずいことに(また新しい楽しみが増えそうでまずいw)韓流にすっかり魅了されてしまった。

 

「パラサイト 半地下の家族」の主なデータ

監督 ポン・ジュノ
脚本 ポン・ジュノ、ハン・ジンウォン
出演者 ソン・ガンホ、イ・ソンギュン、チョ・ヨジョン、チェ・ウシク、パク・ソダム
第72回カンヌ国際映画祭韓国映画初となるパルム・ドール受賞。
第92回アカデミー賞で、作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の最多4部門受賞。

 

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