遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

NYタイムズとTIMESの今年の100冊/何はなくとも小説を読まないことには楽しい人生は始まらない

NYタイムズが選ぶ今年の100冊」

NYタイムズが選ぶ今年の100冊」に日本の英訳本4冊が選ばれた。素晴らしい!

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邦題「夏物語」 川上未映子

表紙が川上芥川受賞作の「乳と卵」と紛らわしいのだが、今回選ばれたのは「夏物語」だという。

「乳と卵」は読んだことがある。その続編「夏物語」は長編らしくて読むのをためらっていたが、いつか近いうちに読んでみることにした。

toship-asobi.hatenablog.com

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邦題「ユージニア」 恩田陸

これは初めて聞く小説。」2008年発表の作品が今年英訳されて発売されたのだろう。英語タイトルは「青澤(家)殺人事件」だから恩田陸としては珍しいミステリ作品のようだ。

 

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邦題「JR上野駅公園口」 柳美里

これまたは初めて知った作品。柳美里の作品にしては表紙がポップな感じなのだが、菊の御紋と青テントの対比は柳美里っぽいか。

 

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邦題「地球星人」 村田沙耶香

表紙のかわいさとは別次元の問題作は、かつて面白く読んだ。

toship-asobi.hatenablog.com

以上NYタイムズの選んだ日本の4冊は、以上すべて女性作家だった。さすがである。

 

「TIMESが選ぶ今年の必読書100冊」

また、TIME誌も同じ企画をしていて、これまた日本の女性作家4人が選ばれていて素晴らしい。

www.huffingtonpost.jp

選ばれたのは以下の4冊。

『夏物語』(英題:Breasts And Eggs)/川上未映子
『地球星人』(英題:Earthlings)/村田沙耶香
『JR上野駅公園口』(英題:Tokyo Ueno Station )/柳美里
『おばちゃんたちのいるところ』(英題:Where The Wild Ladies Are)/松田青子

川上未映子柳美里村田沙耶香NYタイムズと同じで文句のつけようがない。

でもう一作が

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邦題「おばちゃんたちのいるところ」 松田青子

はじめて知る作家、松田青子。著者の名前が面白くて、作品タイトルもなんだか楽しそうだ。

ということで、未読の4冊「夏物語」「ユージニア」「JR上野駅公園口」「おばちゃんたちのいるところ」が、私の課題図書にリストアップされた。

何はなくとも、小説を読まないことには楽しい人生は始まらない。