外出自粛のゴールデンウィークにおすすめの外国テレビドラマ。
私の最もおすすめするのは「ファーゴ」です。
シーズン3までそれぞれ10話をAmazonPrimeVideoで鑑賞しました。
Amazon無料会員期間は30日間ですので、1日1話見れば全編見ることができますが、我が家には「はい、次!」と先を見たいと急かす身内が居て、2週間以内に全編完走しました。
シーズンごとに出演者やストーリーは別の仕立てになっていますが、すべて雪の季節のミネソタ州とノースダコタ州の州境での「警察官物語」になっています。
私の大好きなコーエン兄弟が、「ファーゴ」(1996年)という劇場版映画を監督していますが、このテレビドラマでも製作総指揮の立場で関わっています。コーエン兄弟の映画「ノーカントリー」のように、実に血なまぐさいシーンがありますが、スリル満点のブラックコメディと割り切れば実に楽しいドラマでした。
雪に覆われた大自然がかっこいいカメラワークでとらえられていて、シナリオは洗練されていて、音楽もドラマチックで印象的です。
このブログで、以前に書いた劇場版「ファーゴ」の記事の一部分を紹介したいと思いますが、このテレビ版の方も同じ感想です。
《ファーゴはノースダコタ州最大の都市。
私たちの左手の手のひらをアメリカ合衆国(親指付け根が西海岸最北部ワシントン州、小指がフロリダ州)だとすると、ノースダコタ州は、人差し指の付け根のあたりに切手のような形で位置し、北はカナダとの国境となっている。
そのファーゴ周辺の一面銀世界の冬の短い数日を、軽快で上質なユーモアがただよう作品に仕上げたコーエン兄弟の世界は、センスがよくて上品である。
血生臭いのだけど、笑ってしまうところが随所に現れ、楽しい。アメリカの映画館では、館内で爆笑シーンが幾つも生まれたのではないかと想像する。》