遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

ハラスメントをしない精神/京大熊野寮の七カ条をナイナイの岡村に

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朝、目覚めて朝飯前にYouTubeで偶然目にした「岡村隆史オールナイトニッポン」(録音がアップされている)を1時間30分(曲やCMはカットされている)にわたってそのすべてを聴いてしまった。

番組冒頭、岡村は先週のこの番組で「コロナが明けたら美人さんが風俗嬢やります」と発言したことについて「多くの方が不自由な生活、苦しい状況にある中で大変な失言をしてしまいました」と謝罪した。

そのあと、相方の矢部が特別出演して岡村にこんこんと説教をしていた。あんたの発言は犯罪ではないけれど、芸人としては命取りになりかねない。そもそも50歳前の大人として公の席で風俗の話をするのはいかがなものかと、日ごろの生活態度から含めて番組の最後まで相方を諭していた。

二人は同じ高校のサッカー部の1歳違いの先輩後輩の間柄で、後輩の矢部が公私ともどもはじめて岡村を叱るシチュエーションだったようだ。

チコチャンにボーっと生きてんじゃねーよと毎週叱られている岡村だが、相方の説教はきつかっただろうなと思うが、内心は「いくらでも謝るからもっと叱って」といったところだったろう。

いまや、一般人として生きていても、セクハラをはじめとしたさまざまなハラスメントや人種差別などについて、骨の髄から清廉な精神でいないと摩擦や軋轢を生み社会人として失格の烙印さえ押される。

一番小さくて身近な小集団である家族間でも同じことが言える。

「結婚して俺も変わったよ。あんたも変わらなあかんで」と矢部が岡村に言っていたが、私も長く生きてきた中で、人権について変化してきたと思う。教養とはそういうことなのだろうとも思う。

ということで、唐突にだが、ネットで最近話題になっていた京大の熊野寮の寮生に向けたハラスメント七カ条がどこでも誰にでもあてはまる素晴らしい心構えなので、ここでお届けしたい。

 

悪意ないハラスメントに潜む偏見と差別、京大熊野寮「加害者にならないために」7カ条 https://www.bengo4.com/c_1015/n_11129/

・人の体にはさわらない。

「同性同士のボディタッチは友情の証」、「異性へのさりげないボディタッチはモテるコツ」とか思っていませんか? それ、ハラスメントです。やめましょう。

・公共スペースでは下ネタ・猥談はしない。

下ネタ・猥談は不快になる人がいます。またある種の「男性ノリ」をその場にいる全体に強要することになります。

・人の容姿、私生活を評価することを言わない。

ブスいじり、デブいじりなどなど、すべてやめましょう。人の体はその人のもの。他の人がとやかく言ったり評価したりすることではありません。

・「女性/男性はこうである」など性別によって人のあり方を決めつけない。

「女の子なのに化粧しないの? 」とか「男性が奢らなきゃ」とか思ったことありませんか? でも性別にかかわらず自分の生き方は自分で決めるもの。

・怒られない雰囲気に甘えない。

友だちとの会話の中で、ゲイいじり/デブいじり/不謹慎ネタ等で笑いが取れたとしても、絶対に調子に乗らないこと。周囲の人は嫌な思いをしているのに、その場に合わせてニコニコしているだけかもしれません。

・大学生には彼氏/彼女がいて当たり前と思わない。

「恋人欲しい! 」って思って気になる人にグイグイいくと、相手はけっこう怖いかも。特に熊野寮は生活の場です。出会いの場ではありません。

・もし「それ問題だよ」と指摘されたら「意図」で反論しない。

相手を傷つけてしまったり不快にさせてしまった場合、あなたがどのような意図でそれを行ったかは全く関係ありません。自分の行動の何を問題だと指摘されているのか、まずは丁寧に聞きましょう。

 以上