遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

自粛中に見た映画5本『女神の見えざる手、ルーシー、ファウンダー、聖者たちの食卓、マノロ・ブラニク』

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新型コロナの蔓延による外出自粛申請を受けまして、野球もゴルフも将棋も中止されていますので、おもに海外の映画やテレビドラマを楽しんでいます。

海外ドラマについては別記事にしようと思っていますが、ここ1週間で観た洋画5本をご紹介します。

私の短い感想と、映画(ビデオ)の宣伝文句から切り取ったざっくりとしたストーリーと、YouTubeにあった予告編を貼り付けておきます。


女神の見えざる手

ロビー活動(特定の主張を有する個人または団体が政府の政策に影響を及ぼすことを目的として行う私的な政治活動)をする主人公のチームの効率的な働きぶりがてきぱきとしていて、追従できないほどだが楽しい。どこかの国の政権や政府のプロジェクトチームと比べても詮無いことかもしれないが、このご時世で無駄のない効率的なものを見ると、嫌みを通り越して何だか清々しい。

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《大手ロビー会社で辣腕をふるうエリザベス(J.チャステイン)は、銃擁護派団体から仕事を依頼される。女性の銃保持を認めるロビー活動で、新たな銃規制法案を廃案に持ち込んでくれというのだ。信念に反する仕事はできない…エリザベスは部下を引き連れ、銃規制派のシュミット(M.ストロング)の小さなロビー会社へ移籍。奇策ともいえる戦略によって、形勢を有利に変えていく。だが、巨大な権力をもつ敵陣営も負けてはいない。エリザベスの過去のスキャンダルが暴かれ、スタッフに命の危険が迫るなど、事態は予測できない方向へ進んでいく……。》

 

『LUCY/ルーシー』

スカーレット・ヨハンソンが主人公のルーシーを演じる。脚本がリュック・ベッソンなので、パリの街を車でガンガン走り回るシーンも用意されていたり、ファンタジーな要素もあってスリリングな展開が楽しい。

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《10%しか機能していないと言われる人間の脳。しかしルーシーの脳のリミッターは外されてしまった――。ごく普通の生活を送っていた女性ルーシー。ある日、マフィアの闇取引に巻き込まれてしまい、そこで起こったアクシデントによって彼女の脳は異変をきたす。ルーシーの脳は覚醒し、次々と人智を超えた能力を発揮し始める。脳科学者ノーマン博士は彼女の脳の可能性を信じ、落ち合う約束をする。一方、マフィアは行方をくらませたルーシーを巨大な組織全体で追い詰めていく。マフィアの裏をかき、博士の元へ向かうルーシーは次第に人間性を失い、自分自身でさえもコントロール不能な暴走状態へと陥ってしまう。覚醒の勢いは誰にも止めることはできない――彼女の存在は、人類を破滅に導くのか、それとも、救いとなるのか…。》


『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』

マクドナルドを創った男レイ・クロックをマイケル・キートンが演じる「実録」ドラマである。マクドの創業者はレイ・クロックとマクドナルド兄弟なのだが、マクドナルドの生い立ちとその後の成長ぶりなど、ちっとも知らなかったマクドの世界が面白かった。

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《1954年アメリカ。52歳のレイ・クロックは、シェイクミキサーのセールスマンとして中西部を回っていた。ある日、ドライブインレストランから8台ものオーダーが入る。どんな店なのか興味を抱き向かうと、そこにはディック&マック兄弟が経営するハンバーガー店<マクドナルド>があった。合理的な流れ作業の“スピード・サービス・システム"や、コスト削減・高品質という革新的なコンセプトに勝機を見出したレイは、壮大なフランチャイズビジネスを思いつき、兄弟を説得し、契約を交わす。次々にフランチャイズ化を成功させていくが、利益を追求するレイと、兄弟との関係は急速に悪化。やがてレイは、自分だけのハンバーガー帝国を創るために、兄弟との全面対決へと突き進んでいくーー。》


『聖者たちの食卓』

シク教総本山の<黄金寺院>を訪れるおびただしい数の参拝者たちに食事を提供する様子を、ナレーションも音楽もなしで描いたドキュメンタリー映画。毎日これが繰り返されるからこそ、手際よく調理され給仕され後片付けされるのだろうが、圧巻の食事風景で小気味良い。

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《インドのシク教総本山にあたるハリマディル・サーヒブ<黄金寺院>では、巡礼者や旅行者のために毎日10万食が無料で提供されている。そこは宗教も人種も階級も職業も関係なく、みなが公平にお腹を満たすことができる「聖なる場所」だ。想像すらつかない沢山の食事は、毎日どのように用意されているのだろか?スクリーンに映し出されるのは、驚くべきキッチンの舞台裏と、それに関わる人々の一切無駄なのい神々し手さばき。もちろん、近代的な調理器具は使わず、全てが手仕事で行われている。》

 

マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年」

ダイアナ妃も履いたという、マノロの靴。その靴を作りブランドを創ったマノロ・ブラニクに密着したドキュメンタリー映画。彼の靴を履く女性たちが、マロノの人と靴のすばらしさについて証言する。あの細くて高いピンヒールのパンプスが、なぜ履き心地が抜群なのか不思議なのだが、マノロの職人魂が垣間見えて楽しい。

 

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《1970年代のデビュー以来、ファッショニスタから熱狂的に支持されてきたシューズブランドマノロラニク。ダイアナ妃からメラニア・トランプまでセレブたちの大切なシーンで足元を素敵に輝かせてきた。“夢の靴”が生みだされるまでの一風変わった思考プロセス、ため息がでるほど美しいスケッチ、ガーデニングをこよなく愛する美意識に彩られたプライベートまで、天才マノロの魅力迫るファッション・ドキュメンタリー。》